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山手線一周ウォーキング ⑤

○前回までのあらすじ

 「山手線を徒歩で一周する」
 その途方も無い試みが始まって、既に10時間以上が経った。
 5月31日の夜9時から始まって、既に6月1日の朝を迎えている。
 我々は、何のために歩き続けているのだろう。
 何のために寝ずに東京の街を歩き続けているのだろう。

 しかしいつからか、そういった疑問も浮かばなくなっていった。
 ただひたすら、無心で歩くことに集中していた。
 この道の先に何があるのか?
 そんなことはもう、どうでもよかった。

 そしていつしか、ゴールは近付いていたのだった。


○試練の朝 新宿~渋谷

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 6月1日は早朝から雲ひとつない晴天だった。まあ綺麗な空! 行楽日和ですね!
 しかし昨夜からずっと歩き通しだった我々が早朝の爽やかな空気を堪能できるわけもなく、やたらでかくて通り抜けるにも時間が掛かる新宿をようやくのことで乗り越え、南口側から代々木へ向かう一行からは、「暑いわ!」「何だこの日差しは!」「サボってんじゃねぇ、雲!」などの怒声が飛び交うのであった。
 実際、この時点で7時だったけど日差しがやたら強く肌が焼かれる感触があった。
 
 しかし新宿-代々木間は新宿駅そのものよりも余程短い上に道も整っているので楽に行ける。
 
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 比較的楽に到着した代々木。
 しかしここでもまた慢性的なトイレ不足に悩むことになる。わりと都会のコンビニはトイレを貸してくれない所も多いのである。
 代々木駅から北参道口方面に坂を下り、原宿駅までは明治神宮の敷地内を突っ切っていくことになる。

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 影があって涼しい!
 流石は国が管理するだけのことはある。それに静かで、ここが大都会・新宿から目と鼻の先にあるということを忘れさせてくれる。
 
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 見てくれこのどこまでも続く新緑の世界!
 ちなみに明治神宮の中にあるトイレもめっちゃ綺麗でした。

 しかしこの砂利道は結構厄介で、地面に足の力が上手く伝わらなくて歩き辛いような気がする。
 約一名、サンダルで来てるヤツがいて、砂利が足裏に入ってきて痛かったという。じゃあサンダルでくんなよ……
 神宮内の休憩所で暫く休んだ我々は、「折角来たのだから本殿も…」などという気は一切起こさず、真っ直ぐ次の駅へ向かう。

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 お洒落の街、原宿。日頃お洒落に縁の無い我々も、この街に足を踏み入れればどこかお洒落を気にするように…なる暇も全く無くすぐに次の駅に向かう。だってほら、特に休めるとこも無いし、この駅。

 代々木体育館の横の坂を下り、後は平坦道。特に変わり映えのしない道をひたすら歩く。
 ちなみにこのころになると、もう歩いてなくても、立ってるだけで足がメチャクチャ痛いので、赤信号がキツイ。とは言えしゃがみ込むともう立てなくなりそうな気がして恐ろしいので、直立のままでいるしかない。
 まあ、青信号でも歩かなきゃいけないからキツイんだけど……。
 
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 渋谷駅。ハチ公口である。本田がいっぱいいる。
 時刻は8時12分。もう結構な賑わいで、足が痛い足が痛いと呻きながら小休止を取っていた我々はイラッとするのであった。


○ラストスパート! 渋谷~大崎

 渋谷を越えると全行程の4分の3が終わり、いよいよ最終地点が見えてくる。
 しかしゴールが近付いたからといって、特に歩みを早めることは出来ないので今までと同じように淡々と進んでいく他ないのだが。

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 渋谷駅出てすぐ見える渋谷川。どことなく押井守っぽい。
 
 しかし渋谷駅はじめ、大きな駅は通り抜けること自体に時間が掛かる。
 改札前で写真を取って、よし、次の駅行くぞ! っつって歩き始めて、結構来たかなーと思って横見たら、まだ渋谷駅のホームだからね。軽く、絶望するんだよね、そういうの。

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 なんか、カレー屋の前に置いてあった、その、何? マスコットキャラ?
 クソボロくてちょっと怖いんだけど……。
 多分、この時が周りの景色に目を移す余裕があった、最後の時だったと思う。

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 恵比寿。別に格好を付けているわけではなくて、この姿勢が一番楽なのである。
 
 恵比寿駅を通り抜ける時には動く歩道が使えるので若干楽が出来たが、それもほとんど気休めレベルである。
 しかし我々は挫けなかった。
 なぜならこの先には、恵比寿ガーデンプレイスがあるのだから!
 サッポロビール本社が! ビヤステーション恵比寿があるのだから!

 ………………

 ……………………

 ……………………………

 開いてませんでした…………。

 まあ、確かにね、この時、9時くらいだったからね。開店は11時くらいだっていうからね。ペースが少し早過ぎた。
 くそう! 眠りもせずに真面目に歩き続けてきたのが、こんなところで仇になるなんて!
 神様を呪いつつベンチに座り暫し脱力する。
 そして誰ともなく立ち上がり、次の目的地へ歩き始める。
 そう、「恵比寿で御休憩」という目的が破れた今、我々にはもうゴールしかないのだ!

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 目黒!
 そして間髪入れず次の駅へ!
 極力平坦道を進むため、激坂を下り目黒川沿いの道まで下りる。そして目黒川沿いの遊歩道をゆっくりと、しかし確実に一歩一歩歩き続け……

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 五反田!
 もうここまでくれば勝手知ったる我が庭のようなものである。
 松屋でトマトカレーを食べて(ついで最後のトイレを済ませて)、さあ、もうゴールは目と鼻の先だ!

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 大崎だー!
 ついに! ついに辿り着いた! 帰って来たんだ、半日前にスタートしたこの大崎に!
 時刻は10時39分。
 5月31日の夜9時にスタートしたから、約13時間30分掛けて、我々はとうとう成し遂げたのだ!

 でもよく考えたら俺、これから千葉に帰らなきゃいけないんだった……。
 

○感想
 
 足が痛かったです!
 とにかくそれに尽きる。
 あのですね、疲労とか眠気とかは、日付越えて歩き続けているうちにどうでもよくなるんですよ。
 それよりも足の痛み!
 最初は足首、次にふくらはぎ、膝、太もも、股関節、腰……と段々痛みが上に上がってくる。
 そして10時間以上歩き続けていると、段々こう、なんていうか、「痛い」という感覚も越えて、何て言うんでしょうかね、「辛い」としか言えないような「何か」に変わって行くんですね。
 膝が伸びないので、必然的に前傾姿勢にならざるを得ないわけなんですが、そうすると普段の歩き方とはまた違った歩の進め方をしないといけないんで、こう、「『歩く』ってなんだろう……」みたいな哲学的なことを考え出し始める、そんな「辛さ」。

 まあ我々は普段から運動をしないインドア派であり、この企画のために体力づくりとかもしてないんで、特別脆弱な例だと思っていただいて構わないと思いますが、いずれにしても、ブラタモリとかモヤモヤさまぁ~ずみたいなノリで歩き始めてはいけません。藤岡弘探検隊くらいの、相応の覚悟を以って挑んで下さい。


○結論

 山手線一周するなら山手線使った方がいいよ!



                  【終わり】
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