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学校の清掃時間は本当に無駄か

 どうも今晩は。善浪です。

 今回はこちらの話題。
 現役中学生「学校の掃除って必要?業者がやればもっと綺麗になるのに」

 ちょっと前になりますが、現役の中学生がツイッターで「学校掃除ってあんまり要らない気がする。 生徒じゃなくて業者が掃除すれば学校ももっときれいになるのに…」と発言し、話題を集めました。
 この発言には反論が相次ぎましたが、いずれも彼にとって説得力のあるものではなかったようです。

 彼は綺麗好きで、掃除がしたくないのではなく、「きれいにならないなら掃除する意味がない」と考えているようです。
 おそらく彼自身はすごく真面目に掃除をしていたのだけれど、大部分の生徒は掃除に協力的でなく、それに対してかなりイラついているのでしょう。

 さて、彼に対する反論・共感、色々あるでしょうが、僕の場合はこうです。
 
 「それ、あんまり上手くいかないから、やめた方がいいよ」

 というか、僕には学校の掃除を業者に任せることで学校が彼の望むとおりに綺麗になるとは、どうしても思えないのです。
 
 仮に、彼の言うとおり学校の掃除を清掃業者に委託したとします。そうするとどういうことが起こるか。
 僕の予想では、まず「改善はされるがコストに見合ったものではない」。或いは「現状とあまり変わらない」。もしくは「現状よりさらに悪化する」。
 ようするにコストに見合うだけの効果は、まあおそらくないだろうから、やめといたほうがいい、ということですね。

 学校の掃除を業者に委託した場合、特に綺麗好きではない、掃除に非協力的な生徒達は、おそらくより学校を汚すようになるのではないか、と僕には思われます。
 何故か。
 これまで自分たちで(まがりなりにも)やっていた掃除を業者に金を払って委託する、ということは、彼らは「キレイな学校」を「金を払って」「買う」ことになります。ここにおいて、「キレイな学校」は「消費物」と見なされるわけです。そうですね。お金を払ってるわけですから。
 そうすると彼らは、(おそらく)今までにもまして、より積極的に、学校を汚すようになる。折角お金を払っているのだから、より多くの汚れを掃除してもらったほうが「お得」だからです。

 奇異なことを言っているでしょうか。
 確かに彼らは自分が「お得」だから汚しているなどとは思わないことでしょう。いつもの通り振舞って、当然のように学校を汚くしているだけだと思っているはずです。
 彼らにとってその今まさに汚しているのは「金を払って」「買った」ものなのです。消費者としては、是が非でも「消費しなければならない」。でも彼らには「キレイな場所を消費する方法」がわからない。
 まあでもそれも当然のことなんですよ。だって「キレイな場所を消費する方法」なんて「ない」のですから
 しかし彼らにはそれが理解できない。だから差し当たって取る行動が、「そのキレイな場所を汚す」=「またキレイにできる余地を作る」ということなのです。
 
 これは「仮に」の話でしたけど、似たようなことは実はそこかしこで起こっていることなのです。
 僕の職場は本屋さんなのですが、マナーの悪いお客さんはもうホントに悪いです。
 立ち読みした本を元に戻していかない、平積みの本を荒らしっぱなし、雨の日に濡れた傘をたたまないで持ち歩く、レシートを床に捨てていく……。彼らは、自分のマナーが特別悪いとは思っていません。だからその行為を店員に咎められると決まって不機嫌そうな顔をします。
 うちの店の客層が特別マナー悪いってこともないでしょうから、まあだいたいのお店屋さんが似たようなことで悩んでいると思います。
 彼らは何故、このようなことが出来るのでしょう。
 それは、「お客様は神様です」という訓示を彼らが信じているからではなく、彼らにとって「店内では出来得る限り傍若無人に振舞うことで、消費者として最も利益を引き出す」ことが出来るからです。
 彼らは「お客様」であり、消費者ですから「商品を選び、購入する」以外のことはあまり重要ではない。重要ではないことに気を遣うのは面倒です。というより、商取引の邪魔です。だから彼らは、あえてことさら、お店に迷惑がかかるように振舞うのです。

 学校においても似たような構造があるものと推測します。
 しかも彼らの場合お金を出しているのは当の生徒ではなく、親御さんですから、当事者意識は低くなるでしょう。
 当事者意識が低くなるとどういうことが起こるか。
 例えば廊下にゴミが落ちていたとする。目につくところにゴミ箱があるとしても、これを拾ってゴミ箱に捨てる者は激減するはずです。
 そのゴミは「自分たちが出したゴミ」ではなくて、「清掃業者が掃除し損ねたゴミ」だからです。悪いのは商品に不備を生じさせた業者の方であり、責任を取るべきは業者の方だということです。
 
 勿論、そうではなく、落ちているゴミをごく自然に、当たり前に拾ってゴミ箱に捨てる生徒もいるでしょう。そういう生徒が相当数いればいいのですが、おそらく問題提起をした中学生の学校はそうではない(だから「業者に任せた方が」なんて考えが生まれるのです)。
 だからおそらくですが、清掃業者が掃除をした直後には学校はこの上なく綺麗になるけれども、生徒が活動する時間帯には(つまり一番キレイが価値を持つ時に)どんどん汚くなっていき、再び業者が入るときには元の木阿弥になっていく。残念だけど、現状のままでは僕の予想通りになってしまう可能性は結構高いと思う。

 ちなみに僕は、学生時代わりと熱心に掃除をやる生徒でした。
 掃除が嫌いでなかったのと、勉強が好きでなかったからだと思いますが、幸運にも、周りも結構熱心に掃除する生徒が揃っていました。もちろん、それで完璧にキレイになるなんてことはなかったけど、みんなで共用している場を「意図的に」汚すことに対しての嫌悪感はかなり育まれたと思う。
 結局のところ、そこそこのキレイさでも「保つ」ことが出来るのは、一人ひとりの当事者意識だということです。
 
 重ねて言えば、「学校清掃」は学校経営上、実は相当に合理的に出来ている。
 清掃用具さえ買っておけば人件費はいらないし、「雑巾を縫ってくる」は家庭科の宿題にすらなります。
 学校は業者に任せてキレイにするコストと、それほどキレイではなくとも生徒の努力によって「そこそこのキレイさを保つ」ことを秤にかけて、後者を選択している。
 これは極めて怜悧な合理的経営努力と申し上げてもよろしかろう。
 この中学生は旧態依然の学校システムに苛立っているだろうけど、旧態にはきちんとそれがそうある理由があるのです。何でもかんでも新しくすればいいというものではない。

 この場合、問題となるのは「生徒達のモラルが低い」ことで、そこさえ改善されれば、そほどのコストを払わずに、システムは健全に機能します。 
 というわけで大変長くなりましたが、結論としては「どっちにしても生徒のモラル回復は必要となるのだから、業者をいれるよりそちらに傾注した方が結果として早いよ」ということで、どうでしょう?
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テーマ : 教育
ジャンル : 学校・教育

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