スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

プラモデルの明日を考えてみる。その5 プラモ少年と暴走族の奇妙な関係

地震で我が家も家族が帰れなかったり、部屋がぐちゃぐちゃになったりと大変でしたが、一応平常通りにブログを更新しますが、正直私の暮らしている地域でも震度6-を記録したくらいで、相当怖かったです。

ええと、話を本題へ。先週は大人のためのプラモデルと仮想現実を作る箱庭としてのプラモデル的な話を書いてたわけです。大人は見た事の無い景色を、テレビの中で見た戦場を自分の机の上に再現する楽しみを手に入れました。

こんな事を書いていると、私が、中学の頃、08小隊のザクⅡJ型がプラモ化されて(ザクⅡが1/144サイズでHG品質でリファインされたのはこれが初めてだった。それまではザクの1/144といえば旧キットだった。)大人達がザクを三個ずつ買って、ザク小隊を再現しまくっている事が羨ましくて仕方なかった事を思い出します。彼等は隊長機だけ付属の角を付けて、オリジナルデカールとかも付けて自分だけの小隊を作るわけです。中にはカラーリングを砂漠用にしたり、08小隊の劇中のようにジムの盾とか持たせたり、ダメージペイントしたりやりたい放題です。

ただ、私もそう言う事がしたかったのですが、一体800円もするHGザクをそう簡単に改造しまくったりするのはもったいなくてなかなかできませんでした。せいぜい動力パイプをスプリングに換装して、塗装し直すくらい。

ああ、大人はいいなぁと正直妬ましかったあの頃、世間では『大人買い』という言葉が定着してきた頃でした。その後直ぐにグフカスタムが出て、それがまたバカ売れした為にバンダイは旧キットや、まだキット化されていないモビルスーツをHG基準で再現する『HGUC』シリーズを出す事に成り、ガンダムとザクとシャアザクに関してはファーストグレードという新規金型の300円キットが出て、私もザクを数体買って小隊とか作ってました。

昔は、そんなただ組み立てるだけじゃ飽き足らない、プラモが作りたくて作りたくてしょうがない連中の為のプラモデルという感覚が結構あったと思います。プラモデルは作ってから動かしたり、ポーズきめて飾ったりするのも十分楽しいのですが、一番楽しいのはやっぱり組み立てたり、特に自分なりの改造とか出来るようになると本当に楽しくて楽しくて仕方なくなります。何かを自分の手の中で作る悦びと言うのは何にも代えがたいものがあります。

ザクを買ってきて、モノアイレールを削って、クリアパーツの端材からモノアイを作って、接着して、変な色付けて、どっかで余った武器を持たせて、エセ設定作って、○○専用ザクとか、○○試験型ザクとかそういう名前付けて自分だけのザクを作ってた頃。あの頃の思い出は一生ものです。自分だけのロボットを持てる悦びは、SF好きの男子にとっては他に変えようのないものです。

話は変わりますが、これは何も、プラモ少年達だけの話では無いと思います。この前、暴走族関係のニュースで、最近は彼等も集団や組織をくまずに、少人数で暴走行為をするそうで、組織化されてない分、捕まえづらいといいます。まあ、これには人間関係に疲れるのがヤダとか、今の若者らしいと言われるような部分も大きいのでしょうけど、私としてはそれとは別の部分も有ると思います。

最近の暴走少年達は改造バイクではなく、無改造の原チャリを使って小人数で暴走するそうです。警察は「暴走族にも不況の波が……」とこの事象について分析していますが、私はそうではないと思います。確かに金が無いのが事実でしょう。でも問題は排気量の多いバイクか原チャリかでは無くて、彼等があまり愛用の二輪車を改造しなくなった事です。暴走少年達にとって、愛車であるバイクは嘗て様々なパーツを付けたり塗装したり、エンジン音変えたりクラクション変えたりとか自分のアイデンティティを表す一つのシンボルで、そのバイクを仲間に見せ合って、評価しあい少年達は暴走族として活動していたのです。

これは何となく、プラモ少年達のそれに似ています。自分の改造したザクを見せ合ってた中学の頃、自分のオリジナルの改造武者ガンダムを作って見せ合って、合戦ごっこしていた小学生の頃・・・僕等は自分の努力と個性の結晶である。オリジナルプラモを見せ合って仲間と遊んでいた。少しでもフルスクラッチ出来る奴は神と崇められた・・・僕等は何も一人でプラモデルをしてたわけじゃ無くて、プラモデル族だったわけです。

で、話は戻りますが、最近の暴走少年達は特定の集団を組まずに、あまり改造していない原チャで暴走行為を行います。彼らはバイクを改造する手間、暴走仲間を結成する手間をかけないで、暴走行為だけを享受しています。確かに金も時間もかからないスマートな暴走行為。ただそこには暴走だけを楽しむと言う昔の暴走少年には無い割り切った感覚が有るのでしょう。

元々暴走行為自体、若者特有の自分の個性を認めさせるためのものという意味があったように思います。自分の『力』を『存在』を社会に示す為、個性豊かなバイクに乗って集団を組んで暴走行為をした。でも、今の暴走少年達にはそういう性質が非常に薄い。

話をプラモに戻すと、金型の向上で、プラモは誰にでも作れる敷居の低いものに成って、今では塗装無しでだいたいイメージ図と同じ様なものが作れるようになり、可動範囲も設定どおりに出来る物も多くなりました。ただこうなるとキットとしての欠点が殆ど無い状態に成ります。これでは手を加える部分が殆ど有りません。自分で改造しなくても十分すぎるくらいの物が出来上がります。これではわざわざ改造に必要な道具を買う必要も有りません。

それどころか、昔は高値の花だった完成品キットやフィギアもグローバル化の影響で海外に工場を持つ企業が増えて、フルカラ-塗装でも低価格手に入るようになりました。話は少し変わりますが、昔は美少女フィギアなんて、普通には売って無くて、少数製産のガレージキットという作るのも塗るのもメチャクチャ大変な物を作らないと手に入らなかったのに比べ、キャラクターフィギアも、フル稼働のロボットフィギアも非常に安価に今では手に入ります。

こうなると、労働条件の悪化による余暇時間の減少、塾通いなどによる余暇時間の減少した大人や子供は、テレビの中のロボットを手に入れる為に、時間的な、技術的な手間をかけようとはしません、どんどん簡単に作れるプラモ、それよりも既に出来上がってるフィギアを選ぶように成るのは当然の流れです。プラモデルは作りやすくなったというより、時間が無くても作れる物に成ってゆき、更には完成品に負けてしまった。それが今の現状だと思います。

この辺が今のプラモ離れの大きな理由の一つだと思いますが……この続きはまた来週。
スポンサーサイト

テーマ : プラモ・模型
ジャンル : サブカル

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

熊谷雑文組合

Author:熊谷雑文組合
熊谷雑文組合運営のブログです!皆で書いてたりします★
◆メンバー(このブログの執筆者達)
小竹大樹…隊長的な人
朽葉…ネットランナー
善浪栄一…目が死んでる
萌兄…イラスト係兼、メイド狂
環俊次…2次元ジゴロ
加糖コージ…中学二年生
きのこ汁子…ドール愛好家
など。

最新記事
カテゴリ
カレンダー
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
月別アーカイブ
Twitter
カウンター
ご意見、ご感想

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR
コメント
トラックバック
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

デジタル書房
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。