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狂気メイドチンチロ その3 (最終回)

前回の続きです。



次の日、彼は近所の道端でメイドチンチロを教授してくれた男に出会った「どうだい調子は?」「ええ、最高です。まだ、大きくは勝ててませんが、今日はお手伝い券を使って家事をしてもらってます、本当にメイドチンチロは素晴らしい。」「まあ、程々にな、あとお手伝い券は余ったら、ちゃんととっておいた方がいい、あれ一枚で『ご奉仕券』を一枚買い取る事が出来る。どうしてもやりたくない時はそれが結構役に立つからな・・・」男はそう言って去って行った。やはり年を取ると、メイドさん一人の体と性でさえ持て余すのだろう。しかしまだ自分は彼より若いし、同世代の同姓よりも性欲は強いと自負している。負債が有ったとしても体である程度払えるのだ。気に病む事は無い。

そして暫くは問題無く勝ちも負けも小さかった。しかし博打の怖い所は、得る物自体よりも、勝つ事自体を欲し始めた時である。その日、主人の持ちお手伝い券はゼロ。メイドさんたちはご奉仕券を次の日まで引き継がないので、メイドさんが勝てば勝っただけ主人はその夜メイドさんとしなければならない。一回ご奉仕券一枚で基本的に一人のメイドさんと一回SEXする(一回の射精につき一回SEXした事に成る)計算になるが、あまり大きく負けると、場合によっては、例えばこちらが一二三を出してメイドさん達への総売払した場合、メイドさん達には6枚のご奉仕券が渡り、その夜に6発も出さなければならなくなる・・・これはいくらなんでも苦しいので、確かにいざという時にご奉仕券を買いとれるお手伝い券は溜めておいた方がよさそうだ。

彼の一投目、サイコロの目は二・二・五、つまり出目は五無条件に勝ちに成らない目としては最高の値。続いてメイドさん達の目は一人目は二、二人目は無し、三人目は三。彼の総取り。まんまと三枚の一日お手伝い券を入手。しかし彼も男。一発くらいは今夜もメイドに発射したい。だからもう一回メイドさんにゲームを申し込む。場の波は今日も穏やかだと・・・いや若干自分に向いている確信する彼。

しかし、彼はまだ気付いていない。彼は自分は負債をある程度まで払える性欲と精力を兼ね備えているという自負がある。しかしそれは程度がどうであれ有限である。無限に「性」を消費する事が出来るメイドさんの前では、その『有限』がどれほど無力な事であるか、未だに彼は気付いていない。

二週目の彼の一投目、出目は無し、二投目、こちらも出目は無し、しかし三投目、出た目は一、二、三・・・一二三である。無条件にメイドさん達の勝利!親の二倍付!彼は一気に六枚のご奉仕券をメイドさんに渡す事に成る。彼は多少うろたえた、しかし、自分には三枚の「一日お手伝い券」がある。今の所これを使えば三発メイドさんに発射すれば終了。三発くらいなら何度も経験済みであるし、その日は二日前からメイドさんとまぐ合って無かったため肉体的に余裕はある。確かに今回は目が悪かった。しかし、メイドさん達の引きも強いわけではない、あくまで今回は親である主人の自滅。しかし今回このような目が出たという事は逆もまたしかり、四五六やゾロ目も出る可能性は十分にある。ましては今日は初回が五の出目、ツキはこちらに向いている!彼は万を持してメイドさん達に三周目を要求する。当然メイドさん達は快く受諾、そして彼の一投目、一、一、四!おしい、あと少しでピンゾロ、五倍付!メイドさん三人からそれぞれ五枚、つまり計15枚のお手伝い券が貰えたというのに・・・しかし、それでも出目は四、まんざら悪い数字ではない。上手くすれば三勝も狙える。

そもそもメイドチンチロはメイドさんの数が増えれば増えるほど本来主人には有利。何故なら、主人が常に親であるからだ。親が一たびピンゾロを出せば五の倍数のお手伝い券が手に入る、メイドさん一人とサシで勝負した場合旨味は薄いが、メイドさんの数が増えれば10、15、20と増えて行く。それと引き換え、主人が例えボロ負けしたとしても一番痛い主人の無条件の自滅は一二三の二倍付、メイドさんが三人でも6枚のご奉仕券を配ればよいだけでる。確かに所有している全員がピンゾロを出せば話しは別だが、確率的に複数のメイドさんが全て強力なピンゾロ、ゾロ目などを出す事はほぼ無いし、しかも主人は常に親。親が先に出目六や四五六、ゾロ目、ピンゾロという無条件の勝ち目や目なし、ションベン、出目一や一二三といった無条件の負け目を出す確率を考えれば、メイドさんがサイコロを振れる機会さえ減らされる。その中でメイドさん側が大勝ちすることなど、主人が大勝ちする可能性に比べて極めて少ない。要はこのメイドチンチロ、主人は大きく勝つチャンスも多く、ボロ負けするとしてもそこまで大きな負けは出ずらいのに対し、メイドさん側は、常にサイコロを振るチャンスさえ少なく勝つ場合も得られる物は主人に対し少なめで大きく失う時は往々にしては無条件の負けの場合が多い。圧倒的にメイドさんが不利なゲームなのである。

しかし、メイドさんはこのメイドチンチロを基本的には無条件で受け入れる。それは別に主人への忠誠心や愛からでは無いし、元々メイドさんはそういう感情を持ち合わせられるほど高等な生物でも無い。では何故不利な博打に乗るか?それは幾ら大きく勝つ確率が少なくても一度大きく勝てば、その後はずっと勝ち続けられる可能性が秘められてるから、そういう事実を頭で解らずとも本能的に感じ取っているからである。

一人目のメイドさんの一投目、目は一、二、六、もう一歩で一二三、つまり主人側の二倍取り、場の空気は完全に主人の方向に向いていると思われた、しかし二投目、出目は一、一、一!ピンゾロである。主人への無条件の五倍付、ご奉仕券五枚獲得!これには主人も気が気でない。たたでさえ差引ご奉仕券は3枚あったというのに、プラス5枚である。一晩で8発は限界を何処までも超えている。しかし、まだ焦る事は無い、次のメイドさんが負けるか一二三などを出せば、その分、獲得したお手伝い券でご奉仕券を相殺できる。一二三は難しいにしても自分の目は四の目だ、二勝出来れば、ご奉仕券は差し引き六枚。もう一週勝負すれば十分に取り返せる。主人はあまりにも楽観していた。彼はメイドさんをよく知らない。メイドさんの性に対する欲望の深さ、業の深さはもはや宇宙的な物に達し、それゆえ因果律さえ曲げかねないという事に気付く由も無い。次のメイドさんの一投目、なんとピンゾロ、またもや主人に五倍付!この時点で差し引き通算13枚のご奉仕券をメイドさんに譲渡!

これはおかしい、しかし、メイドさんに八百長が出来る能も無い。不幸な天のイタズラ。しかし、最後ぐらいは・・・と思った瞬間三人目のメイドさんのどんぶりの中、何と赤い斑点3つ。またもやピンゾロである。差引合計18枚のご奉仕券、つまり主人の今後18発分はメイドさんに担保に取られたのである。無念主人。勝負に飲まれすぎた主人の運の尽き。普通は主人はメイドさんを1匹づつ買い足す為、次第に気付くメイドさんの強力な性欲と、性的なものに関する執着と異常なまでの運の強さ。しかし彼は不運にも最初から三匹のメイドさんを雇ってしまった。そして今、将にメイドさんの狂気にさらされている。

ご主人様ぁ、メイドさん達は合計21枚のご奉仕券を扇のように持ってご満悦だ。彼の手にはたった3枚のお手伝い券。早速お手伝い券でメイドさんのご奉仕券を購入するが、それでも18枚のご奉仕券がメイドさん達の手に。「とりあえず、今日全部使うのですよ!」とメイドさんが声を揃えて主人の前にご奉仕券を提示。しかし一晩で18発など常人には無理。そのままメイドさんと性行為を始めるも、どう頑張っても30代の彼には5発が限界。もはや五発目など、種なしの透明な粘液。下半身に痛みが走る始末。メイドさん残りはまた明日と言ったが、「駄目なのですぅ。どうしても先送りするなら一枚につき、一日当たり一枚の利子が付くのですよ!」とまた声を揃えられる。

「そんな馬鹿な!」と彼は声をあげたが、「これはちゃんとしたメイドチンチロのルールなのですよ!あまりにも大きく負けるのが怖いので、他のご主人様は一人しかメイドさん飼わないのですぅ。でも私達のご主人様は勇気が有るのですぅ!」「こちらも遊びで賭けごとはして無いのですよ!ご奉仕券の使用を明日に延ばすと、ご主人様がその間に不能に成ったりとかリスクが有るです。だからこちらも有る程度リスクに見合う利子が必要なのですよ。」「嬉しいです、明日からもっともっとご主人様と仲よくできるですぅ!」未だに10枚残った一回ご奉仕券、明日に使用を伸ばせば、倍の20枚。仮に明日も無理して5回発射出来るとして残りは15枚。そしてそれが明後日には15の倍の30枚、明後日も5発出しても残りは25枚、明々後日には50枚!!とても体では払いきれない負債。仮に再びメイドチンチロを申し込んだとしても、更に負けたら・・・しかし、今の時点でも負債は10枚。メイドチンチロはメイドさんの合意が無ければ行えない。メイドさんがチンチロをする事を拒み続ければ負債は雪だるま式に増える。チンチロを受けて貰えたところで20や30といった負債を帳消しにできるほど勝てるはずは無い!ならば、今夜の内にあと10発メイドさんにぶちまけるしかない。そうする以外に負債を返せるチャンスは今後一生訪れないのだ!

彼は目の前が暗く成って行った、メイドさんの肉の波が再び彼を飲み込み始める・・・それから数日経って、彼が会社に何日も無断欠勤している事から、不審に思った彼の同僚が家を訪ねると彼が変死している場面に遭遇する。周囲には三匹のメイドさんが全裸のまま、脱水症状を起こし倒れていた。検視の結果、彼の死因は腹上死。過度な性交によるショック死と判定された。治療を受け意識を戻したメイドさんの証言によれば、性行為の最中主人が突然苦しみ出して倒れたと言う。メイドさん達は、その後食べ物を与えてもらう者を失い、そのまま栄養失調、脱水症状で衰弱して倒れた。彼の死は、肉欲に狂った単なる男の不運な死として次に日のワイドショーに放映され、その日一日笑い物に成ったが次の日には既に忘れさられていた。

メイドさん達は再び主人の居ないメイドさんとしてメイドさん斡旋事務所に預けられた。今でもあの倉庫の様な事務所にはメイドさんが新しい主人を待っている。次はどんな主人が罠にはまるか想像しながら・・・

しかし、少し考えても見るといい、最初から彼等は交換条件にするべきだったのだ。いや交換条件と言うより純粋な愛の問題だ、両者とも同じだけ与え合えば良かったのだ。メイドさんは主人の温もりを得るために、主人は生活を維持する為に、互いに信頼し詰まらないチケットに頼らず、駆け引きもしなければ皆が幸せな日々を続けられたかも知れないのだ。しかし、彼等は多くを求め、既存の方法以外の考えを持とうとはしなかった。何も忠告もしない、他の選択肢も提示し無い周囲が、世の中が悪いと言えばそれまでだが、その無意識の悪意に気付こうとしない事自体も実は悪なのかも知れないのだ。

(終)



と言う感じで、終わりです。良く考えると、カイジの地下チンチロ編を観ている時に、メイドさんでメイドチンチロをやれば面白いんじゃない?みたいな書き込みをツイッターでしたのに誰にも相手にされなくて悔しくて書き始めたんだなぁ~とか思いだしました。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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