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「悪」を悪用する悪

先日の善浪のライダー話を読みながら、ちょっと思う事があったので、ちょっとかいてみますよん。


最近の悪は、悪を道楽か何かでやっているんじゃないかな?と萌兄は思う事が多々あります。要は悪い奴が「人それぞれの正義がぶつかっているから俺が悪に見える」みたいな価値相対的な事を言いだしたり、「俺にも守るべきものがある」、「俺が死んだら家族が悲しむ」みたいな感じに情に訴えたり、「世の中を回す為には確かにこれは悪事かもしれないけれど仕方ないんだ!」みたいな、自分は必要悪だから仕方なく不本意ながら悪い事してるんですからねっ!みたいに自分をむしろ肯定してみたり、「操られていて仕方なく」みたいな被害者に回ってみたり、ぜんぜんカッコ良く無いのです。

少し思い返すと、昔の悪は物語の中でも現実の中でも飛んでもない悪だらけでした。本当に人も動物もほいほい殺し、殺さなくても逆に苦しめたり騙したり、それを当然とやってのけるのです。そしてやり過ぎの結果として正義や革命に制裁を加えられるときにも潔く倒されるのです。まるで其処までをやってこそ「俺は本当の悪に成ったんだ!」みたいな悟りの境地に立ったように、寂しく、しかし華々しく散ってゆく。彼等はそういうロマンチストだったのです。

しかし、今の悪党ときたら、ちゃんとそういう悪党道みたいなものを踏襲せずに善人ぶるのです。これは非常によく無い。実は悪にとっても正義にとっても凄く良く無い事なのです。

例えば、昔のワガママな王様だったら、普段から国民を虐げていますし、気に入らない事があったら即刻打ち首です。でも、今のワンマン社長でも同じ様に社員を常に虐げているのに、気に入らない事があったら左遷や減給くらいで、酷くても解雇するくらいです。これじゃ悪として駄目ですね。徹底的に悪を極めるなら、自分の経営するビルの地下牢に閉じ込める成り、殺し屋を雇う成り、もうちょっと過激なまでに悪として頑張るべきなのです。しかしそれをやらない・・・それは何故かと考えると、今と昔では法律や人権に対する認識が違うからという人も居るかもしれません。

でも、それは事の本質じゃないと萌兄は思います。じゃあ、何で彼等はそれをやらないのか?それは「生き延びたい」からです。社長として生き延びたい、政治家として生き延びたい、役人として生き延びたい、悪の組織の隊長として生き延びたい・・・華麗に正義に討たれたいとは最近の悪は物語の中でも現実での思わないのです。

最初に例を出したように「自分は不本意なんだけど、仕方なく皆の為に悪い事をしているんだ」というスタンスというかロジックが今の「悪」のパーソナリティーを支えています。そしてその意思みたいな物が、虐げられている人々に強烈にプロパガンダとして発せられるのです。とうぜん虐げられた人々は「あいつは悪い奴だけど、僕等の為に泣く泣く悪い事をしてるんだ、だから我慢しなきゃな!」とかストックホルム症候群にかかってしまいます。そしてそんな虐げられた人々の集団に、いざ正義の味方が着ても「いや、確かに、彼は悪いんですけど、殺すほど悪くも無いので、今回は勘弁してあげてください・・・」みたいな感じに正義の味方に頼み込んでしまう始末です。

で、実は、この構造が、世の中をゆっくり蝕んでいるんじゃないかと。悪が悪と言う自覚を十分に持たないまま、悪い事を承認された上で続ける社会。

よく、「生かさず殺さず」という言葉で、人々から力(体力や蓄えなど)を奪っておけば反乱は起こらず権力は長く続くみたいな話が有りますが、今の社会は、どっちかと言うと「力」を奪っているのではなく「戦意」自体を奪っている気がするんですよね。本当は倒さなきゃいけない悪に対して、「でも、悪も事情があって・・・だから、悪だからって苛めるのは良くないかも」みたいな感じだったり、悪の組織に対しても「組織の中の人全員が悪いわけじゃないから、僕達が攻撃して、悪くない人にも迷惑かけちゃ駄目だし。」みたいな感じで・・・

そういうのも有る程度必要だとは思います。イラク戦争なんて、アメリカ側が、勝手に正義を名乗って、イラクは悪だ決めつけて、何もしてない住人まで殺してしまったり、こういう事を回避する為には必要な抑止力だと思います。

でも、抑止力を最近悪用している「悪」が多いんじゃないですか?そう思う事が多々ありますよね。どこのだれかとは言わないし、現実世界の問題は色々あるので、下手に批判は出来ないし、しませんが、物語の世界くらい、ちゃんとした悪とちゃんとした正義が、ちゃんとした戦いをしてほしいなとか最近思う今日この頃でした。
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テーマ : ひとりごと
ジャンル : 小説・文学

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