スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

flower*flower について

諸君、私は百合が好きだ。
諸君、私は百合が好きだ。
諸君、私は百合が大好きだ。

心が躍るッ!

(CV:比良坂先生)

……というわけで今回はそういう話です。

yurihimes.jpg
『百合姫S』は07年に女性向けと男性向けの百合は
方向性が微妙に違うことを察した一迅社『百合姫』編集部が
男性向けメインのネタを分離させた雑誌。
萌え4コマ的な、ちょっとHにキャッキャウフフを推し出した話が多かった。

koishite.jpg
放課後、誰もいない教室で好きな先輩の縦笛をくわえた挙句、
机の角へ股間をこすりつけるという
ほぼイきすぎたネタをやらかしたあらきかなお、

lovecubic.jpg
百合+シスコンに「おもらし」要素を添加する悪魔合体により、
一気に誌面の雰囲気を変態方面へ傾かせた谷村まりか、

otomekikan.jpg
同姓同士のキスで特殊能力を発動させる少女たちが
世界の砂糖を狙う怪獣と戦うという大風呂敷を広げたものの
Vol.5以降はVol.8に載っただけで消えていったすどおかおる、

その他にも創刊号の巻頭を飾った宮下未紀、
ピンナップには大島永遠、文倉十、高橋てつやなど
男性向け(そしてエロ)で活躍した作家が投入されることが多かった。

yuriyuriyuri.jpg(画像はイメージです)
しかし他社のソレ系アンソロジーに読者を持っていかれたためか
Vol.14を最後に『百合姫』に吸収合併されてしまう。

発刊から廃刊まで連載された作品は、わずか2本であった。

flowerflower.jpg
その中のひとつが【flower*flower】(石見翔子)。

suzunari1.jpg
芳文社のきららMAXで連載されていた4コマ【スズナリ!】での姉妹(厳密には違うが)の
キャッキャウフフが評価され白羽の矢が立ったものと勝手に推測。

 欧州っぽいアディンガーラ国からはるばる
 中央アジアっぽい真伽国へ嫁にやってきたニナ姫。
 しかし、結婚相手の第一皇子は女装癖のあるヘンタイさんだった。
 そこへひょっこり現れた第二皇子、朱玲が自己紹介しようとしたところ
 ニナ姫は頬に手を添えて一方的にチューをかまし
 「私、こっちと結婚しますから!!」と宣言する。

 しかし、朱(朱玲と呼ばれるのは1話冒頭だけ)は男性の服を着ており
 一人称は「ボク」だが正真正銘のオンナノコ。
 ニナは妾腹?のため冷遇され、政略結婚要員として追い出だされた形だが
 それでも祖国への未練を断ち切れず、朱が男だと勘違いしたまま、
 ふたりのいろいろ噛みあわない結婚生活がはじまる……。


というお話。
ここにつかみどころのない女装兄の政治的な思惑や
周囲の人々の気遣いなどが絡んでくるので
当然のごとく話はなかなか進まないのであった。

1話に登場する、新婚初夜のあとで
破瓜の血液が付いたシーツを公開するという風習は
昔世界まる見えで紹介されていたのを見た記憶がある。
アラビア辺りだったか。

実は朱が「皇女」と明言されるくだりは単行本掲載分には、無い。
雑誌掲載時には3話冒頭で述べられていたのだが、
sasikae.jpg
「皇女さまとお姫さま」という言い回しが単行本で
差し替えられたのは、てっきり伏線だと思っていたのだが
13話で朱本人の口からポロっと
「あのー、僕この国の皇女なんだけど」とこぼされたので
とくに深い意味はなかったのかもしれない。

なぜ皇族にもかかわらず非生産的な同性婚がOKだったのか、
また、なぜ朱はふだんは男装しているのかについては
詳細は語られなかった。

また、舞台となる城(モデルはチベットのポタラ宮殿?)は
kyuden
1話の雑誌掲載時には深い山の中にあったのだが
3話から帆船で貿易を行うシーンが入るなど
真伽国は海に面しているという設定に変わったためか、
単行本収録時に背景が描き直された。
民族衣装は、宮殿同様チベットのものが叩き台になっていると推測。

単行本のあとがきによると企画当初、作者氏は結婚式寸前で兄が暗殺され
妹が兄として代わりにくっつくというストーリー案を示したが、
やっぱり編集氏に止められたという。

その単行本1巻(08年12月18日発売)はVol.1~Vol.5掲載分を収録。
Vol.3では人気に応えて巻頭で起用されたが、
このカラーページは単行本では冒頭に移されている。
flowershoki.jpg
また、連載開始当初は丸みをおびたポップなタイトルロゴであったが、
1巻発売と前後して7話掲載時から内容に即したスマートなものに変更された。
単行本では差し替え後のものに統一されている。
さらに、話数の表示も6話までは「1st→2nd→3rd→4th→5th→6th」だったが、
7話からは「flower*7」という形式にひっそり変更。
こちらも単行本では変更後のスタイルに統一されている。

2巻は(10年7月17日発売)Vol.6 ~9・11~12掲載分を収録。
2巻のほうが収録話数が多いが、これは連載開始当初は
毎回30ページ前後掲載されていたのだが、Vol.7では24ページとなり
巻末の作者コメントで「しばらく減ページでの連載となります」と告知されたため。
Vol.11では二度目の巻頭カラーを飾ったが、単行本に収録される際に
一部コマとセリフを差し替えVol.6掲載話の冒頭にくっ付けられたため、
1ページ目左下のコマがやや不自然になってしまった。

kokuti
中途から減ページでの連載となった理由は、程なく判明した。
09年1月、きららMAXで連載していた【かなめも】のアニメ化が発表。

maxomote
表紙に起用される機会も一気に増えたのであった。


閑話休題、以下の2話は単行本未収録となっている。

12話(Vol.13掲載)は、前回悪漢を退治し損ねた朱が棒術の稽古を、
色々思うところのあるニナが真伽語の勉強を始める。
蒼(女装兄)は妙にニナへ協力的な態度だが、その真意は……。

13話(Vol.14=百合姫S最終号掲載)。心の距離が縮まった二人は、
「まうー」と鳴くペガサスのような動物、牙に乗ってお花畑へお出かけ。
ゴキゲンなニナが「私、貴方も好きよ」と口にしたことで
何かが湧き上がった朱は、強引に舌まで入れちゃうキスをするのだった。

ひと波乱去って、やっと雪解けが始まったいいところで

yattesimatta.jpg
「つづく」

14yokoku.jpg
廃刊時にはWeb(『百合姫 ON LINE(仮)』)で連載再開すると
告知されたものの、一切続報のないまま1年以上経ってしまった。
2巻の最後で「それでは次巻、最終巻までよろしくお願いいたします」
とコメントされているので、あと3.4話で大団円のはずなのだが。


yurihimes2.jpg
おまけ。掲載誌をひっくり返していたら見つけた、
当時百合姫S Vol.2をとらのあなで買ったら挟み込まれていた
特典ペーパー描き下ろしイラスト(の一部)。


今回のネタとあまり関係はないが、
同じく『百合姫S』掲載組で、廃刊後に『百合姫』本誌へ移籍したものの
現在無期限休載となっている【此花亭奇譚】(天乃咲哉)。
連載の1年以上前に掲載された短編では
natumetamaki.jpg
ボクっ娘の棗(なつめ)の名前が環(たまき)となっていた。
現在は公式サイトに転載されているが名前は修正されている

個人的に、名前のおかげで親近感が湧いたのに……。


(2012年9月追記:『flower*flower 石見翔子』などの
 検索で来る方が多いので、重箱の隅をつつくネタを多少書き足しました)
スポンサーサイト

テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

熊谷雑文組合

Author:熊谷雑文組合
熊谷雑文組合運営のブログです!皆で書いてたりします★
◆メンバー(このブログの執筆者達)
小竹大樹…隊長的な人
朽葉…ネットランナー
善浪栄一…目が死んでる
萌兄…イラスト係兼、メイド狂
環俊次…2次元ジゴロ
加糖コージ…中学二年生
きのこ汁子…ドール愛好家
など。

最新記事
カテゴリ
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
月別アーカイブ
Twitter
カウンター
ご意見、ご感想

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR
コメント
トラックバック
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

デジタル書房
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。