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スタジアムで逢いましょう

私だってたまにはふつうのまんがを読むこともある。

goodbyelefty

『さよならレフティ』
(02年・小学館 作画:山本おさむ 原作:小倉和之)


ビッグコミックスピリッツで02年に連載された作品の単行本。

たしか原作は、当時ビッグコミックが募集した
原作コンテスト?で賞を獲っていた記憶がある。
……しかし、私の手元にある本にはオビがないので、
もはやどのような賞だったかは分からない。

 昭和16年の甲子園大会で、茨城代表として
 豪腕を誇ったサウスポーの久蔵は、
 戦争で利き腕である左手首から先を失ってしまう。

 それでも野球への未練を断ち切れず、
 もうすぐ終戦から10年経とうという時期に
 右投げへ転向を思い立ち、独りでピッチングを磨き上げ、
 周囲の嘲笑にもめげずプロ野球を目指すのだった。


連載が告知された頃は、肖像権の問題もあって
プロ野球を取り扱ったまんがが激減した時期だけに
非常に嬉しかったことを思い出す。

作画は、泥と汗と涙にまみれながら困難に立ち向かう
障害を背負った人物を描いたら天下一品のベテラン、山本おさむ。
最高の人選といっていい。編集部はかなり力を入れていたのだろう。
時代の描写も大きなミスは無いように映る。

 甲子園ではバッテリーを組んでいた
 友人の新聞記者、清水の売り込みのかいあって
 久蔵は西鉄ライオンズの入団テストを受けることになる。
 しかし、三原監督から伝えられた結果は「不合格」。

 失意の久蔵は、偶然映画館で
 メジャーの元名選手、ディマジオとマリリン・モンロー夫婦が
 来日していることを知り、最後の賭けに出る。

監督から不合格と言われるところでは
物語はいったいどうなるのかとハラハラさせられる。
ノンプロに活路を見出すのかと思いきや、
(当時の社会人野球は景気が良く、規則が緩かったこともあり
 元中日の小川健太郎のようにプロと往復した例もあった)

 ふたりはディマジオ夫妻の泊まるホテルに押しかけ、
 勝負させてくれと頼み込むのであった。そして……


「なんじゃ、そりゃ?」

リアルタイムで最終回を読んだときの感想である。
久蔵たちは一区切りとして納得できたのかもしれないが、
少なくとも私は「置いてけぼりにされた」という印象が強く残った。

いちおう伏線は(強引に)消化したとはいえ
最終ページの唐突な記述からすると
打ち切りだった、という可能性も考えられる。
連載1回目は巻頭カラーを飾っていたが、
以降はじりじりと目立たない位置に後退していったからだ。

そういえば、ふつう原作付きの場合は、
原作担当者のほうが先にクレジットされるのが慣例のはずだが、
表紙では山本(※敬称略)のほうが上に書かれている。
実績を優先させたのか、それともまんがとして形にしたウエイトを重視したのか。

なお、原作者の小倉和之はこれ以外に作品を発表していない模様。
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ジャンル : 小説・文学

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