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もろびとこぞりて

今更ながら、あけましておめでとうございます。

冬コミでは雑文組合の新刊には参加することはできませんでしたが、
個人サークル(東館)のほうへ買いに来てくださった皆様、ありがとうございます。


さて、コミケ会場では野球のユニフォームを羽織った方をたまに見かけるのだが、
今回は某クジラ球団の背番号19、リアルで「まったく、小学生は最高だぜ!」をやらかして
球界を追放された(のちに改心が認められて復帰)投手のネームをつけている方が。

「こ、この会場でソレはまずいんじゃないですか?都知事的な意味で」
「いやいや、私から見ればそのユニフォームは小○博の印象ですよ」

omarine
そのとき私が着ていたのはオリオンズのビジターユニフォーム。
(※○川博……引退後どうなったのかは検索を)

「ははは」「ハハハ」
乾いた笑いを交わしたのであった。


というわけで、今回ネタにするのは
【決定版 パ・リーグの本~どこまで愛せるか~】(編者:純パの会 ネスコ・文藝春秋)

pabook

古本屋でタイトルを見た瞬間に購入。
発行は1991年。バブル景気も最末期のJリーグ開幕2年前。
プロスポーツといったら実質野球しか選択肢はなく
シーズン中は月曜日以外の毎晩野球中継が放送されていた時期である。

セでは読売・広島がデッドヒートを繰り広げ、
中日は延長戦と外国人と監督の乱闘騒ぎでネタを提供、
ヤクルトが野村体制の下黄金時代の下地を築く一方で
阪神は再び暗黒時代に突入、大洋は下位に沈むのが恒例行事という
明確なキャラ付けがなされていた。

一方、パは野茂と圧倒的な強さを見せ付けていた西武が注目され、
日本ハムは「ドーム球場を見に来た」だけの客で連日満員であったが
88年秋には客入りの少なさがネタにされていた南海・阪急が相次いで身売り。
ロッテは「テレビじゃ見れない川崎劇場」と自虐的なコピーをうっていた。

編集を行った『純パの会』。奥付によると、
1981年に宮田親平氏が【Number】誌に寄せたエッセイに賛同した人々が
82年に発足させた集まりで、一時期は特製の日本酒を造ったり、
会の名義でスポーツ誌に寄稿する際など精力的に活動していたようだ。

公式サイトを覗いたところ、最後の更新は09年5月。しかも内容は
「09年度の会費納入率が60%にとどまっています。未納の方は至急納入をお願いします」
……2010年度の納会をレポートしているブログがあったので
活動そのものは継続されているようだが。

さて、本の内容は、プロ野球=パ・リーグの歴史を年度順に語るというもの。
ただし、日本シリーズでパが敗れた年については
「本当は勝っていた」「なかったことにする」
の一行で片付けるというすこぶる男らしい編集である。

昭和50年、阪急が日本一となった瞬間を後楽園球場三塁側席で観ていた
大倉徹也(放送作家)の文章は、テレビの中にいる“巨人”の「逆転勝利」から
逃れるために球場へ赴くというくだりが非常に実感がこもっている名文。
この本、実は著者がその現場にいたレポートはあまり載っていないのだった。

全体をみるとパ礼賛というよりもアンチ読売というだけの内容がやたらと多い。
フランス語の発音を持ち出すくだりに至ってはユーモアとして今ひとつ。
また、球場には閑古鳥が鳴き(現在の観衆5,000人台で不入りといわれるのとはレベルが違う)
あくまでもマイナーかつ個性的な点を愛したファンの文章は、いまとなっては珍妙に映る。

とはいえ、このような人々が声を上げ続けたからこそ
現在パの球場は連日それなりに客が来るようになったのだ、という
記念碑的な一冊。
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