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印旛県と境界考

私は千葉県民で、しかも東葛飾地方という千葉なんだかか茨木なんだか良く解らない所で暮らしていて、前にもブログで書いたかもしれないですが、この地方は本当に千葉の房総の方とは全く関係の無い文化圏を形成しています。

買い物や観光で茨城県の方(関東鉄道常総線や国道六号線の周辺などの茨木県南西部)に入っても、利根川のこちらと同じように梨を栽培していたり、醤油を製造していたり、ピーナツ加工品があったり、千葉県北西とあんまり特産物が変わらない訳です。又、茨城県南部の人々は頻繁に東葛飾地方に国道6号や常磐線、つくばエクスプレスで買い物に来たり、逆に東葛の人は海に行く場合九十九里では無く移動に便利な茨木の海岸に出たり、筑波観光に出かけたりしますが、逆に房総の方に行く事は非常に少ないです。行けても東葛飾~房総間を結ぶ道路も鉄道もあまり整備されていないので大変なのです。

ちょっと調べてみると、嘗ての廃藩置県時に千葉県は26もの県が乱立していました。千葉は江戸時代、幕府が近かったことから、反乱を恐れ大きな藩は置かれず、徳川家の家来筋の小さい大名や旗本、あと直轄地である天領で固められていたと言う訳で、非常に小さい地域で区切られた構造に成っている訳です。その後遺症のせいか今でも千葉県は地域色が非常に強く、県の統一感は殆ど無く、おらが村精神が強いです。千葉県民が全員認めている物はチーバ君くらいなものです(笑)

話を戻します。26県もあると流石にめんどくさいのですぐに3県に合併という事に成りました。そしてその一つが表題の印旛県です。

印旛県は佐倉県、古河県、関宿県、結城県、生実県、曾我野県が合体したもので、かいつまんで言うと、関宿~佐倉までの利根川沿いの両岸と、千葉県の現在東葛、南葛を合わせた感じの地域です。先ほどちょっと触れたようにこのあたりでは今でも梨を栽培していたり、醤油を製造していたり、ピーナツ加工品が有ったりとかそういう地域です。今では湾岸地域がかなり発展して、雰囲気が変わってしまいましたが・・・

で、ここで気付くのは、当時の自治体境界の置き方はまだまだ江戸時代的だったという事です。江戸時代は区画の分け方、例えば町でも道路を挟んで向かい合う家同士を同じ町会としていました。それは当然で実際顔を合わせるのは隣の家や道を挟んで向かいの家ですからね。

ただ、文明開化以降や現在は欧米に倣い道に囲まれたブロックを一つの町会にするように成りました。その方が行政的には地域がひとまとめに出来る為楽だからです。

そして印旛県という発想は、正しく、道を挟んで向かいの家々を同じ町会にするという思想に基づいた考えだったのではないかと思う訳です。関宿、佐倉を拠点として利根川が嘗ては物流の拠点つまり道でした。生産物も文化も人も川を伝って、両側の地域に伝播していった訳です。なのでどっちも同じような名産物が有るのでしょう。そしてそういう文化的な、地理的な近さが、現在にも残っていて、両者の交流が今でも盛んな所に現れているのです。

これは他の2県も同じで、利根川下流の銚子や香取郡、霞ヶ浦周辺地域が合わさった新治県も房総半島の南半分と九十九里を合わせたような木更津県も、同じ文化圏の土地を合わせたような別け方だと思います。

ただ利根川の治水が面倒とか、道で囲まれたブロックを同じ自治体にするという思想とか、色々大人の事情で利根川を境に千葉と茨城というふうに数年で分離合体させられてしまいましたが、今の県境はどっちかというと人情味が無い別け方だなぁと思う今日この頃でした。
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テーマ : 千葉県
ジャンル : 地域情報

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