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山手線一周ウォーキング ③

○前回までのあらすじ

 「山手線を徒歩で一周する」という途方もない計画をぶち上げた我々は5月31日の夜9時、内回りで大崎駅を出発する。
 品川、新橋、東京といった巨大駅とそこに集う人々の人生模様を垣間見ながら、山手線の東側を順調に進んでいき、御徒町の24時間居酒屋で一休み。
 しかし「あれ、思った以上に箸が進まない…」「酒も進まない…」と微妙な違和を感じる一行。
 この時、「疲労」という魔物がじわりじわりと我々の肉体を蝕みつつあったのである。
 我々が本当の地獄を見るまで、あと少し……。


○地獄の始まり 上野

 御徒町で一休み、というか、軽く宴会のつもりで入った居酒屋で思いの外休めなかった我々三人は、予定よりも早く御徒町を出発せざるを得なかった。
 昼間の賑わいが嘘のように静まりかえるアメ横を通ると、すぐに上野に到着する。

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 時刻は1時44分。流石にもう最終電車も出たため、シャッターも閉まり、サラリーマンの姿も見えない上野駅。
 ここから街が発する音の絶対量が明らかに減り始める。
 さらに上野を過ぎた辺りから顕著になるのが、「歩き辛さ」である。
 ここまでの行程は、どちらかと言えば繁華街であり、線路も基本的には高架で、脇を歩く目印となっていた。つまり、線路脇を歩いていれば何も考えなくても次の駅には着いたのである。
 さらに、元は埋め立て地であったこれまでの地形は起伏が少なく、ビル街であればデッキを歩くことで、ほとんど障害や回り道などには出くわさなかった。
 と言うわけで、ここまでは、全行程の中でも比較的楽なエリアだったのである。

 ところが、上野を過ぎると状況は一変する。
 まず顕著となるのはアップ・ダウンの激化である。
 上野駅の駅舎を想定してもらえればわかりやすいと思うのだが、上野は駅の東側と西側で高さがだいぶ違う。

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 多重構造がお分かり頂けるだろうか。駅の中でさえこれである。

 さらに、線路が地面を走ることが増え、線路の内側から外側へ、外側から内側へ移動するのが困難になる。車両集積場などを避ければ遠回りになるし、そもそも道が線路から離れた場所を通っているケースが激増する。次の駅に行くために何度も線路を渡らなければならず、次の駅は目と鼻の先に見えてはいるのになかなか辿り着かない、ということが精神的な負担になっていくのである。

 上野を出てすぐ、早速つづら折りの坂道を登らされることを強いられた我々は、一筋縄ではいかない東京の真の姿をまざまざと見せつけられることになるのである。


○蜃気楼のように… 鶯谷~巣鴨

 上野を出てすぐに大幅な垂直上昇を経験した我々は、この時点ですでに下半身に異常を抱えていた。
 足首が痛い、ふくらはぎが痛い、膝が痛い……。
 それは5時間も歩き続ければ出て当然の痛みであり、流石に覚悟はしていた。だがしかし、未だ旅程は半分も消化していない上、ここから先はさらなる困難が嫌が上でも予想される。
 一行の顔から、次第に余裕が消えて行く。

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 鶯谷に到着。はしゃいでいるように見えるが、明らかに空元気である。
 ちなみにここは鶯谷駅の南口、つまり南の端であり、メインエントランスまでは結構歩かなければならない。

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 写真は南口を出てすぐの陸橋からの写真。向うの明るくなっている部分にメインエントランスの北口がある。

 そうそう、鶯谷といえば東京でも有数のラブホ街であり、毒々しい色のビルが駅前に密集している。
 流石に人の数こそまばらだが、そこかしこにポン引きのおじさんや派手な格好のお姉さんがいて、通り抜けるだけのなに妙にドギマギする。

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 写真はラブホの谷間にある公園の洗面台(と言っていいものか疑問ではあるが)。下から蛇口を押し上げると水が出る。シンプルである。

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 日暮里駅。
 日暮里-西日暮里間は山手線でも最短の駅間であり、実際、見える範囲にあるのだが、何度も登り降りと迂回を繰り返すので時間は存外掛かる。

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 とにかく細かい高低差が我々を苦しめる。写真は日暮里-西日暮里間にある並行した道。なぜか左側が2~3メートル高くなっている。この左側が谷中墓地である。

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 西日暮里駅。明らかな疲労の色が見える。

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 田端。この辺りは完全な住宅地であり、完全に寝静まった町を静かに歩いていた。
 途中、警察に補導されたとみられる少年が逃亡を企てようとするシーンにも出会ったが、そもそも我々自身が怪しい一団であって、余裕で職務質問されかねないという事実に気付き足早に過ぎ去った。

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 駒込ピペットの聖地、駒込。山手線で最も地味な駅である。
 ちなみに田端-駒込間で山手線は約90°カーブしている。

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 巣鴨に到着。かなり足が痛い。
 巣鴨は山手線を時計に当てはめると12時の部分に当たるため、ざっくり言って全行程の半分を消化したことになる。
 時刻は3時28分。ここまで6時間30分かかっている。
 しかし足の痛みは皆かなりのものとなっており、ここから先は駅に着く度にある程度の小休止を挟まなければ先に進めなくなっていく。

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 夜明けの気配がする巣鴨駅。
 最早下半身に痛くない部分の無くなった一行。果たして残り半分、歩き切ることが出来るのか?!

               【続く】


○オマケ

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 やたら入口の狭いアパート。見にくいけどこないだまで放送してた某ペットな彼女アニメのアパートと同じ名前をしている。
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