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山手線一周ウォーキング ④

○前回までのあらすじ

 「山手線を徒歩で一周しよう!」
 ああ、あの時俺は一体何を言ってしまったのだろう。
 あの一言さえなければ、今こんな思いをすることは無かった筈なのに。
 家でゆっくり夜更かしして『革命機ヴァルヴレイヴ』を観ていた筈なのに……。

 しかし後悔してももう何もかも遅すぎる。
 既に我々は山手線を半分、巣鴨まで来てしまった。
 ここまで来て後戻りすることは出来ない。ていうか電車が動いてないから歩かないとどこにも行けない。

 5月31日は瞬く間に過ぎ去り6月1日未明、我々は東京の片隅で喘ぎながら歩き続けるしかなかった……。


○夜明けの東京 巣鴨~池袋

 コップの中に水が半分入っている。これを「まだ半分入っている」と考えるか「もう半分しか残っていない」と考えるかによってその人がポジティブ思考かネガティブ思考かがわかる。
 山手線一周全行程の約半分を消化し、いよいよ折り返し地点を迎えた一行は、当然のごとく前者しか考えられなかったのだった。どうだ、ポジティブだろう。

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 巣鴨を出発して大塚に到着。
 お分かりであろうが、既に足の痛みが結構なレベルになっている。ただ立っているだけでも苦痛なのでこの辺りから小休止を取りつつ行かざるを得なくなってくる。

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 就業前の都電荒川線のホーム。静かでいい雰囲気だが、「風情がある」などと言っている場合ではない。そもそも大塚を出てすぐに、ちょっと洒落にならない上り坂が待ち構えている。

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 そして気付けば空が白み始めてきた。時刻は4時。しかし我々に眠気は無かった。おそらく目を閉じて横になれば余裕で寝れるのだろうが、一晩ひたすら歩き続けて来たせいで体が休むモードになっていない。
 歩みはゆっくりなので息を切らすこともないが、ただひたすら足が痛い。

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 池袋駅に到着。この辺りから駅間距離が長くなり始める。
 歩く距離が同じでも、中継点が頻繁にあるのと無いのとではモチベーションは大違いなので、山手線が我々の肉体だけではなく精神も殺しに掛かってきたということが分かるであろう。
 ちなみに大塚-池袋間は、線路沿いの道が無いためかなり面倒な道順を経て、約30分掛かって辿り着いている。
 早朝の池袋は、コンパ終わりの大学生とみられる若人が楽しげにカラオケから出てきたり、その辺にうずくまっていたりで、ちょっと活気が生まれ始めているような気がするが、我々は死んだ目で通り過ぎるのみである。


○明るい日差しと瀕死の男達 池袋~新宿

 青春を謳歌しているであろう若人たちを尻目に、我々は次の目的地へと向かう。

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 そして完全に夜が明けた。いい天気である。気温が上がりそうで今から背筋が震える。

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 池袋-目白間にある謎の漢方屋。これは看板なのだろうか……。ちなみに鍼もやってるらしい。ちょっと不安になる。

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 同じ道にある、フェンスを貫通し、完全に同化してしまった樹。こういう変なものにばかり目が行くのは完徹後のテンションであろうか。しかし次第に、こういう変なものに目が行く余裕もなくなっていくのである。

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 目白駅。見るからに眩しい。この日は早朝から日差しが強かった。普通さぁ、いくら夏っていってもさぁ、早朝は涼しいもんじゃん! 俺知ってんだぜ、ラジオ体操出てたから! なのにさぁ、ていうかまだ梅雨入りすらしてないのにさぁ! なんだよこの暑さは! 殺す気かよ!
 というわけで目白駅前のマクドナルドで一休み、そして朝食。ここでも学生と見られる一団がワイワイとやっていて俺達の神経を逆なでする。まあ逆なでされても逆上するだけの体力無いけど。

 気を取り直して向こうは学習院はだね、などと言いながら目白駅を出発。

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 そして現れる半裸でサックスを吹くおっさん。癒される。

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 さあ、西武新宿線も動き始めましたよ。僕らは全く関係ないけど。

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 高田馬場駅。もうポーズを付ける気力も無いといった風情である。倦怠感と無気力感、そして足の痛みが継続的に一行を襲い続けている。

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 新大久保。なかなかトイレが見付からず、余計に歩いたため足の痛みが増す。この時間に休憩に入れるのがマクドナルドくらいしかなく、また早朝にマクドナルドで飲めるのはコーヒーくらいのため、もう頻繁におしっこに行きたくなる体になってしまっているのである。
 この「都内のトイレ不足」という問題は、ここから先も度々我々を悩ませることになる。

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 そしてついに辿り着いた新宿駅。
 というか、新大久保から西武新宿駅は目と鼻の先なのに、そこから新宿駅を通り抜けるまでが長過ぎである。もう新宿駅広過ぎである。新宿-代々木間より新宿駅の方が長い。そして未だに拡張中の新宿駅は、いずれ東京都を飲み込み、やがて日本全国が新宿駅となる日も決して遠くないであろう……。


                   【続く】
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