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槇原敬之の替え歌で覚える千利休と茶の湯文化

『もう侘び茶なんてしない』   歌・豊臣秀吉



宗匠(※1)がいないとなんにも できないわけじゃないと
茶釜を火にかけたけど 抹茶のありかがわからない
ほら野点(※2)もできたもんね だけどあまりおいしくない
君が淹れたのなら 文句も思いきり言えたのに

一緒に入る茶室はきゅうくつに思えるけど(※3)
やっと自由を手に入れた
僕はもっと淋しくなった

「今此時ぞ天に抛」と言った君の(※4)
気持ちはわからないけど
いつもよりながめがいい
待庵(※5)に少し とまどってるよ
もし君に一つだけ 強がりを言えるのなら
もう茶の湯なんてしないなんて 言わないよ絶対

二本並んだ茶杓も一本捨ててしまおう
君の趣味で買った黒茶碗(※6)も もったいなけど捨ててしまおう
“関白らしくいさぎよく”と黄金の茶室(※7)を造らせる僕は
他の誰から見ても一番 ゴージャスだろう

こんなにいっぱいの 君のぬけがらを集めて
質素なものに囲まれて 暮らすのが“侘び寂び”(※8)と知った

君あての助命嘆願書が ポストに届いているうちは(※9)
かたすみで迷っていた
内乱を怖れて心配だったけど
二人で出せなかった 答えは
今度出会える君の知らない能吏と(※10)
見つけてみせるから

本当に本当に君が大好きだったから
以後悔い”(※11)なんて残さないなんて 言わないよ絶対



※1 宗匠(そうしょう)=文芸・技芸などの道に熟達しており、人に教える立場にある人。特に、和歌・連歌・俳諧・茶道・花道などの師匠。この場合は千利休のこと。

※2 野点(のだて)=屋外で茶を立てること

※3 千利休は茶室から華美な装飾や無駄な意匠を排除し、徹底的にシンプルにした。その結果、「にじり口」と呼ばれる小さな入口を設けた広さ僅か二畳の茶室が生まれたのである。

※4「今此時ぞ天に抛」=千利休の辞世の句。「いまこのときぞてんになげうつ」と読む。
   全文は「人生七十 力囲希咄 吾這寶剣 祖佛共殺 提ル我得具足の一ッ太刀 今此時ぞ天に抛」
   現代語訳「人生ここに七十年。えい、えい、えい!この宝剣で祖仏もわれも、ともに断ち切ろうぞ。私はみずから得具足の一本の太刀を引っさげて、いま、まさに我が身を天に抛つのだ!」

※5 待庵(たいあん)=京都府にある日本最古の茶室建造物。千利休が作ったとされ、にじり口が設けられた小間(こま)の茶室の原型かつ数奇屋建築の原型とされる。国宝

※6 それまで茶の湯で使われる茶碗は薄手で繊細でスタイリッシュ、色合いも派手目なものが主流だったが、千利休が好んだのは厚ぼったく形も歪な黒茶碗だった。利休の黒茶碗は従来の茶碗よりも熱伝導が低く、お茶を入れても熱くなりづらく、またぽってりとした飲み口も、唇の当たりがちょうど心地よい。茶を飲む人間の心地良さを追求した革新的な茶碗であった。

※7 黄金の茶室=豊臣秀吉が関白に就任した際に利休に造らせた黄金が施された茶室。平三畳で、壁・天井・柱・障子の腰をすべて金張にし、使用にあたっては黄金の台子・皆具が置かれたという。ちなみに組み立て式でどこへでも持ち運びができた。しかしこの茶室は利休の侘び茶の精神に反しており、秀吉との溝を深めたとも言われる。

※8 侘び寂び=「侘び」は簡素な様子、「寂び」は古びて静かな様子。千利休が目指した茶の湯の極意だが、豊臣秀吉の肌には合わなかった様子。。

※9 千利休の影響力は大名の間でも大きく、古田織部細川忠興らが助命を嘆願していた。

※10 石田三成

※11 1591(以後悔い)年千利休、豊臣秀吉に命じられて切腹。享年七十歳。死の原因は諸説あるが、宗匠として大名への影響力が大きくなりすぎた千利休を秀吉が危険視したことや、利休の侘び茶の思想を秀吉が嫌ったことなどが考えられる。切腹に際しては、弟子の大名たちが利休奪還を図る恐れがあることから、秀吉の命令を受けた上杉景勝の軍勢が屋敷を取り囲んだと伝えられる。


http://www.youtube.com/watch?v=DWgOfArgKwA
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