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近未来 超スクールウォーズ インモラル・ロボッツ 第2話

前回の続きです!

近未来 超スクールウォーズ インモラル・ロボッツ
第一章 ロボットワールドカップ編

 第2話 「強敵! 究極八身合体ロボ」

 チュン チュン
 
 会場の特設ラボで朝を迎える。色々凝っているうちに朝に成ってしまった。
ムツミはもちろん、メイ子も発情を抑えて、というより発情しているからこそペニス型のモジュールの製作に没頭できたのかもしれない。

 「第四試合までは少し間が有るけどどうする?」
 「ちょっと、仮眠を取りたい所ね。ただ、第二試合も強豪な事を考えると、もう少し、試運転とかプログラムの調整をしたいところだけど……」
 「クククククッ!」
 「どうしたんだ、メイ子?」
 「ハハハハハハッ!」
 「一体どうしたのよ?」
 「あーすんません、すんませんですぅ~、ムラムラしてたんで、小一時間ばかりトイレにこもってたですよって、わぁああああ。」
 「何てこった。メイ子が二人居るだと!」

 そう、トイレから戻ってきたメイ子の他に、さっきから不敵な笑みを浮かべるメイ子が目の前に居るのだ。これはどういうことか。
 「メイ子が二人! 一人でも、マジ半端なくうざい子が二人もとか有りえない!」
 ちょっと言い過ぎだよムツミ。とは思ったものの、これは、もしかしたら。
 「もしかしなくても、私と同じ遺伝子を持った生き物のようですね~。」
 女子が単性生殖を繰り返すように成り、同じ遺伝子の子供が何世代にも渡って引き継がれる事も珍しく無くなった。聞けばメイ子はもう3世代目の単性生殖の子供だから、メイ子の祖母(メイ子とまったく同じ遺伝子)や母(こちらもメイ子と全く同じ遺伝子)と同じ遺伝子の姉妹が家を出て、他の場所で単性生殖をしていたと考えれば、メイ子と同じ遺伝子の子供が他の学校に居てもおかしくはない。

 何という事だ。顔も形も一緒。これじゃどっちが本当のメイ子か解ったもんじゃない。
 「まずいわね。たぶん、どちらかは敵の刺客っ! これは殺るか殺られるかの勝負、私達も奥義を尽くさねばならないようね……」
 ムツミが赤淵眼鏡を外して机に置いた。ちなみに、僕は赤淵眼鏡の似合う女子が好みのタイプだ特にムツミは黒髪でショートカットだから良く似合う。
 「ふん、そんなハッタリ、私には効かないわ!」
 どう考えても、さっきから変な笑い声を上げたり、ムツミの挑発に乗っちゃってる方が、敵の刺客かスパイで有る事は確かだ。そんなのは此処に居る誰もが解っている。
しかし、ムツミは……逆にこれを好機と考えているんじゃないか? どちらが敵か解らない、解っていても、解らなかった事にして、日ごろから邪魔に思っていたメイ子ごと、敵を始末してしまおうと思ってるんじゃないのかい、全く、クレイジーな女だぜ。でもそんな所、嫌いじゃないよ。

「やっ、やめて下さいですぅ。死ぬならせめて、もう一回セックスしてからがいいですぅ~」
「そっそうよ、あなたにどっちが本物か解るかしら? まさか、見方まで倒せないでしょ」
「心配しないで、ここには、試合で使うための火薬も武器も沢山あるのよ。2人くらい簡単に殺せるし、死体もバレない様に会場の庭から東京湾に沈めちゃえばそれで終わりよ。」

おいおいこれはちょっとヤバいよ。さてどうしたものか……

 「うっ、ううう、くそぉ、バレちゃー仕方ないです。私は山口代表の県立ゲリラ学園のスパイです! あなた達の情報はすべてお見通しなのですよ。では、去らば!」

 このスパイ、ひよりやがった。

 2回戦の相手、山口県立ゲリラ学園は、今大会の優勝候補の一つ、大体2年に一回は決勝か、準優勝に進んでいる、超強豪校だ。元々優秀な戦争屋やテロリストを沢山輩出することで名を馳せている山口の県立高の中でも群を抜いた戦闘能力を誇るゲリラ高校では、ロボット分野だけでなく、政治的な駆け引き、諜報活動のプロによる授業なども行われているらしい。

 「うぜー、奴っす。」
 メイ子は偽メイ子に駆け寄って彼女のわき腹をくすぐった。
 「うぎゃああ」
 「遺伝子が同じという事は弱点も同じ。私はわき腹を責められるのがめっぽう苦手なのですよ。でも今の私は、腹が張っていますからね。反撃されても利きませんよ。いわば圧倒的有利!」
 「迂闊、迂闊なり! 我、一生の不覚、しっ、しかし……」
 「メイ子、そのスパイも、おまえと同じでお腹大きいのにくすぐりが効くのか?」
 「こいつの腹は偽物ですよ。匂いで解るですよ。こいつ、生娘の匂いがプンプンするです~ぐへへ」
 じゃあ、その大きな腹は……

 『自爆装置作動、ご起動、毎度有難うございます。当自爆装置は あと3分で爆発します。またのご利用お待ちしております。』

 きな臭い電子音。スパイの腹には妊婦に偽装するための詰め物が入っていたのだが、その中に機密保持のための自爆装置まで仕組まれていたとは……任務に失敗する。其れ即ち死。恐るべしゲリラ学園!

「戦線離脱お許しを……」
 偽メイ子は笑い過ぎによる酸素欠乏症で気絶した。
 しかし、爆弾のタイマーは動き続けているっ!

 「ダイジョブっす。」
 メイ子は信じられない速さで、的確に爆弾を分解してしまった。何時もはとぼけているが、彼女は十余二校の爆弾娘と呼ばれ、火器関係にめっぽう強いのだ。女子で有りながら、部長にロボット部に招待されるだけの事はある。しかし、最近はセックスとオナニーばかりして、だいぶ馬鹿に成ってしまった。残念な限りだ。

その後、メイ子への日ごろの苛立ちを募らせたムツミによって、メイ子と同じ顔のスパイは格好の憂さ晴らしの対象と成り、試合開始のその時間まで拷問の限りを受けたのであった。

 「結局、奴は上の口を割らなかったわ。だから、お仕置きに、さらに拷問を加えて、私専用の肉人形にしてやるの……そうだな、名前は肉人形1号にしよう。」
 
 ※

 『2回戦第4試合、山口県立ゲリラ学園と、千葉県立十余二高校の対戦です。両校代表前へ!』

 「山口県ゲリラ学園、大佐の岩国國子です。ウチの鉄砲玉を可愛がってくれたようね。でもスパイを潰したくらいで、私達に勝てるとは思わないで!」
 「千葉県立十余二高校、副部長の六実睦です。あんな、スパイ(笑)くらいしか用意できない、お宅のレベルも、たかが知れてますわね~おほほほほほ!」
 
 「すごい、ピリピリモードですぅ……」
 メイ子が怯えはじめる。しかし、怯えてるくらいがいい。怯えていない時は常に発情しているくらいの生き物がメイ子なのだ。
代表者同士のけん制合戦もすさまじいが、敵は軍県主義の山口県の中でも最強校。重装甲なタンク型マシンに大会で許させる範囲の火器を満載している、大艦巨砲主義! 
サッカーでは無く、火器による相手ロボットの破壊によって決着をつけようとする外道なプレイスタイルは、全ての学校に嫌悪されながらもどこか憧れの眼差しで見られるクレイジーな連中だ。

 「さっき発表された、敵のオーダー表見た? 全員妊婦よ」
 「じゃあ、第1回戦での俺らの戦いを見てなかったって事?」
 「もしくは、舐められているのかもね……どちらにしても喧嘩売られてるんだからベストを尽くすまでよ。」
 
 『それでは試合を開始します! 3・2・1・GO!』

 試合開始のブザーが鳴る。敵はボールになど目もくれず、スクラムを組んで蛇行しながらこちらに向かってくる。一回戦の相手とは逆で、脚は遅いが、遠距離攻撃がある事を考えると油断はできない。
 「今日は、8本もペニスが有るです! 余裕っす!」
昨日から開始したマシンへの改造によって、全ての機体にペニス型のモジュールが付けられている。あるものはリアルな造形、あるものは尖っていたり、あるものは風船みたいだったり、ボール紙で外側だけペニスっぽい形にしてあるだけだったり様々だが、これでは的に成る機体が分散してしまい効果が薄れてしまいそうなもの。
しかし、今回は敵も、対策を講じてくると思い、思いきってみたが……敵が全員妊婦であるのなら、1回戦と同様の作戦でも良かったかもしれない。

 「ちょっと敵の挙動が安定し過ぎてない?」
 確かにそうだ。普通の妊婦であれば、8本のペニスを前に正気を保っていられなく成ってもおかしくはないのに、敵の操縦者達はまるで動揺していないかのようだ。
 「向こうは、戦闘のプロだからね、何かしらの仕掛けが有ってもおかしくはないよ。用心しよう。」
 パァアアン! 敵の攻撃が始まった。大会で許された火薬の量は大したものではないが、華奢な2足歩行マシンの関節部に当たれば致命傷に成るのは必至!
と思っていたら、既に人工知能マシンの一つがやられた。
 「もう出し惜しみしている場合じゃないわね。」

 『ペニスモーク』脚を破壊された6号機のペニスが突如膨らんで爆発しフィールドが煙幕に沈む。コンドームに発煙装置を仕込んだだけの急ごしらえの装置だが、遠距離戦を得意とする敵には有効だ。

 予想通り砲撃が止まる。火薬の量が制限されている為、無駄打ちは出来ないと判断したのだろう。

 『ぺ二スコープ』人工知能マシンの7号機のペニスには紫外線や熱に反応する多機能カメラや、各種センサーを仕込んでいる。そのため、煙幕の中でも常に索敵が可能。その情報が、他の人工知能マシンや、我々の操作リモコンにリアルタイムアップされ、敵の位置が手に取るように解るのだ。

 「これはまずいわ!」
 敵はまるで動じてなどいなかった。索敵が困難な戦場など彼らにとっては日常茶飯事。何百年も前の江戸幕府の倒幕の頃から、常に戦いの事を考え続けてきた彼らの血と魂の前では、この程度の作戦は無に等しいのか……
モニター越しに把握する限り、敵機はフィールドに一列横帯し、一つの大きな壁となって突撃してくる。目視による捕捉が出来なければ、自ら相手にぶつかり、ぶち当たりひるませた所で、主砲でトドメを刺そうということなのだろう。
これはいけない、タックルに弱いのが我が校のロボットのお茶目ポイントなのだ。

 『ペニスネイク』ムツミの1号機のペニスは伸縮自在! と言っても「一度SMプレイしてみたいです!」と言いだしたメイ子に触発されて部長が作ったマイコン制御のムチを、ボール紙でこさえたペニスの張りぼての中に無理やり押し込んだだけなのだが……しかも、そのムチに責められすぎて、部長は新しい性癖に目覚め、しまいに腰は逝ってしまった。言わば我々にとっては厄病神。
しかし、何とかとハサミは使いよう。厄病神も敵に向かって使えば、こちらにとっては福の神と成る可能性大!
蛇のように伸び壁状に成った敵に一遍に絡みつくペニスネイク。当然敵は相手に自機が衝突したと錯覚して一気に砲撃を開始したが、実際に撃った先に我々のロボは無い。ここで続けて駄目押しだ。
『ペニスパーク』敵に絡みついているペニス(ムチ)には伸縮機能の他に電撃を通す機能も備えている。これで敵のマシンの回路が部長の腰の様にイカれてくれれば、簡単に勝利が出来るはずなのだが……
 
 「あなた達は私達を本気にさせてしまったようね……こんな序盤戦で見せるつもりではなかったのだけれど」敵のキャプテンというか大佐の人が、カッコつけたかと思うと、煙から何かが飛び出した……人型ロボット……敵のマシンは戦車型のはずだったが……
 「究極八身合体したのよぉおおおおおっ!」
何と敵の戦車は8体合体することで、人型のモードと成ったのだ。「やべえ、カッコよすぎぃいいい!」
ムツミが鼻血をたらして喜ぶ。ぶっちゃけ僕も、同感だ。カッコよすぎだぜ! ゲリラ学園!

 煙幕はあくまでサッカーロボ用で、地面から30~40センチくらいまでしかカバーできない。しかし、8身合体を修めた敵ロボットの頭頂高は、目測でもゆうに1メートルオーバー。だからといってこっちのロボットは全部煙に隠れたままだし、むしろ煙から上半身が出て狙いやすい気もするけど、カッコいいから何だか負けた気分だ。

 ピィー! うろたえていたら、ブザーが鳴った。気づくと電光掲示板に点数が入っている。しかもウチの学校に。
 「恐縮ですぅ~」メイ子が空気を読まずに点を入れたのだ。

 『ペニスナイパー』メイ子の3号機にはボールを取り込み、正確に目標に打ちだす装置が仕込まれているのだ。これもだいぶ前の先輩が作ったピッチャーマシンを改造しただけのものだが、思いの外役に立った。
「やってくれるぜ!」
「でへへ❤」 

 しかし、この1点が、挑発と成ったのか、敵のロボットの上半身が高速回転。煙がフィールド外に吹き飛ばされてしまうと同時に、8門の砲塔から一斉射撃!ペニスを長く伸ばしすぎて動きの鈍くなった1号機、カメラ機能に人工知能のリソースを割いており、回避行動に遅れた7号機、点を入れて自分に酔っていたメイ子の3号機に直撃し、行動不能になってしまう。

 6号機はすでに動けない事を考えると、今や動けるのは僕の2号機と人工知能制御の4、5、8号機の4機のみ! 実に戦力は半分!

 しかし、完全に不利な訳ではない、一応サッカーの試合としては1点勝っているのだ。例え動けるロボが半数にまで減っていたとしても、敵が巨大であれ一体だけで有れば、追加点を取られぬよう立ち回ることも可能なはずだ。
 
『ペニスライム』僕の2号機のペニスから勢い良く、ヌルヌルの液体が噴射され、敵のロボットの足元を覆う。
この液体は通称、ローションとも呼ばれ、非常に滑りやすい性質を持っている為、人間であっても、この液体を垂らされた地面の上で歩かされれば上手くバランスを取れずに転倒してしまう。学生が使用するロボットのバランサーが人間以上の性能を持っているとは考えづらい事を考えれば、これで敵の移動を封じることは出来るはずだ。

きゅるんきゅるんっ
歩行は無理と考え、脚に設置されたキャタピラを動かす合体ロボであったが、例え無限軌道と言ってもローションの前では、可愛い音を立てながら、みじめに空回りするばかり。
しかし、敵のロボの上半身は先ほども360度自由に回転していた。飛び道具が有る以上、移動だけ封じたのでは駄目だ。

『ペニスパイダー』5号機のペニスの先端から、目に見えるか見ないかという細い糸状の物が噴射される。それと同時に残った機体は敵のロボを中心にくるくる回って標的に成るのを防ぐと見せかけて、我々の動きにつられた相手の上半身を回転させれば~ほら、細い糸が敵のロボの腰の回転軸に絡まって、動きが止まったぜ、ざまあ。

「何ィっ?」
敵の操縦者達もそろそろ焦ってきたのだろう。優勝候補が格下に負けそうになれば、精神的に追い詰められていくのは当たり前の事だ。これでチェックメイトだ。

4号機が敵前までダッシュし助走を付け、ローションに覆われた床の手前でジャンプ、敵の懐に向かって飛び出した。
『ペニスパイク』4号機のペニスは先端が尖っており、少量の火薬でペニスの基部に仕込んだピストンを打ち出す事が可能。
これで相手に杭と化したペニスを突き刺せば、いくら重装甲とはいえ致命傷を与えられるはず。

ズガン。機械が派手に壊れたような音。これで決まりだ。

グシャ。ズタズタのスクラップに成った4号機がローションの上に落ちた。
「何て事ぉ!」
そうだ。敵は単なるロボットじゃない。超クールでイカした合体ロボットだったのだ。忘れていたぜ、こんちくしょう。

奴らの合体ロボットは人間でいえば心臓や脳が8人分有るような物。一点、もしくは数か所に大打撃を加えた所で。他の部分で有る程度バックアップが取れる。しかも向こうは8機中、5機が人間による操作……しかも強豪校のエース達で、加えて集中力の増した妊婦だ。どんな苦境に陥った所で、解決法など、いとも簡単に編み出してしまうし、こちらの作戦だって、手に取るように解るのかもしれない。

合体ロボは、使えなくなった腰関節は諦めて、ヌルヌルの床の上で上腕を激しく動かすことで、重心移動を起こし、自由自在に方向転換をする。
子供の頃に回転椅子の上で姿勢を変えたり腕を動かすことで、足を床に付けずに回ったり移動したりした遊びと同じ要領だ。
有る程度自由に動ければあとは簡単だった。我々のロボットはロケットブースターなど積んでいない。だからジャンプしてしまえば軌道を変えることなど不可能。そしてその軌道さえ見切られてしまえば……砲門が次々に予想到達地点に向けられ、4号機はスクラップにされたのだ。

 「どっどうしよう……熱い展開すぎでしょ」
 ムツミは鼻にティシュを差し込みながらピンチだというのに興奮しているし、メイ子はまた発情でもしたのか「すんません、トイレ行ってくるですよ」と言い残して駆けていってしまった。

 「あなたはさっき、無能なスパイと言いましたが、彼女は捕まる前に既に私達にそちらのロボの詳細を伝え終えていたのですよ!」
 「ぐへっ、あの肉人形1号め、やってくれるわね。どうする?こっちの装備の内容は向こうに筒抜けよ。」

 いや、一つだけ、敵はおろか、味方にも教えていない武器が有る。そもそも今朝は徹夜作業で疲れていたのだ。そうそう、疲れていたら同胞である男性諸君なら解るだろ。疲れているとペニスが無性に起ってしまう事があるのだ。世に言う『疲れマラ』っていうやつだよ。
しかも疲れているのは体だけじゃなくて心もだったから……つい魔が差してしまったのだ。
2号機のローションタンクの予備の方に……いや、ほら、昨日メイ子が「形だけじゃなくて機能もペニスに近づければ……」みたいな事を言ってたからさ……いや、何を言っても、今更言い訳にしかならないか。
でも、もし、この過ちが、活かせるのであれば、活かさなければ本当に僕は唯の変態で終わってしまう。飛べない豚は唯の豚。勝てない変態は唯の変態。

 いや、勝った所で変態は変態のままかもしれないけれど……
 
 「おっと、手が滑った!」

 『ペニスペルマ』2号機のペニスライム用の補助タンクに僕は自前のアレ(つまり分泌液)……を仕込んでおいたのだ。
ペニス型モジュールから発射された白いスライムは敵側の操縦士達の詰めて場所付近の金網にベタリと付着する。
操縦士への直接の攻撃は禁止されているが、直接何かが人に当たらなければ問題はない。敵から見たら単に僕がもう一度ペニスライムを使おうとしたが、圧倒的に不利な状況を前にし、焦って誤射してしまったくらいに勘違いしてくれるだろう。

 「馬鹿じゃないの。もうおしまいね!」敵の大佐というかキャプテンな人の掛け声と共に、合体ロボが動き出す。
流石に上手い、本当に巧みに重心を移動させる事で、スケートのように滑って移動する。これでは最後の希望である8号機が倒されてしまう。

 ズドン!所定の位置に移動中の8号機を狙った砲弾を、自らの2号機で庇う。その間に8号機は所定の位置に着き、武器の準備を何とか完了する事が出来た。

 『ペニスカッドミサイル』使用制限量の殆どの火薬を8号機のペニスに積んで、ミサイルとして発射できるようにしておいたのだ。その破壊力たるや、例え、相手の合体ロボであっても……
 「ふふふ、馬鹿じゃない!あなた達の装備の性能は全て把握しているのよ。ミサイルとはいっても、急ごしらえで追尾機能なんて付いていない事は知っているのよ。言わば、そのペニスは唯のロケット弾。威力は十分であっても、私達が避けられないとでもっ、はあ、はあ。
 まあ、百歩譲って、私達が唯の妊婦ドライバーで有れば、性欲に従って自ら火薬の塊であるペニスにぶつかるなんて愉快な事をしたかもしれない……はあぁ、何か熱いわね……けれども私達はそんじゃそこらの女子高生では無いのよ。妊婦は胎児に影響が出るから薬などで性欲を抑えることは出来ないから、あんた達のペニス作戦に対抗するため、どうしようか悩んだけれど、ペニスがジャガイモに見える暗示を、自らにかける事によって、ペニスによる拘束からのがれる事に成功したのよっ……ハアハア」

 成るほど、上がり症の人間が、沢山の人を前に話さなければならない時、人の顔をジャガイモと思って……みたいな感じに、自分に言い聞かせるアレの強化版というわけか。しかし「避けられても、男には発射しなきゃいならない時が有るんだよ!」
 「ハアハア、ひひひっ、なら、さっさと無駄打ちして、果てなさい! イッちゃいなさいひぃ!」

 ぷしゅうううううううぅ。ミサイルが発射された。華麗に身をよじって避ける合体ロボ。
どかぁあああん。眩い閃光と爆風をバックに、まさしく巨大化した怪獣を倒した、変身ヒーローのシリーズの合体ロボのように勝ち誇ったポーズで見得を切る、にくい演出。

「良かった。勝てた」
「ハアハア、何言ってるの? 勝ったって!? 最終兵器を使いきった、あなた達にもう出来る事なんて、ふひひひひ」

プゥーッ! 大きなブザーが鳴った。電光掲示板には我が校の方に勝利のマークが輝いている。

 「えっ、何でぇえええ、ハアハア」
 「僕は、君らのロボットを狙ったつもりは無いよ」
 合体ロボの背後には黒く焦げた人工芝と消炭だけが散乱している。そうだ、灰しか存在しない。ボールも僕ら側のゴールも何も残っていない!
サッカーは、ボールを敵のゴールに入れる事で初めて、点数を得る事が出来る競技である。
しかしゲリラ学園にはもう敵側のゴールポストも無ければ、入れるはずのボールさえ無い。点を入れるためのピースが何も残っていないのだ。
しかも、我が校には、さっき入れた1点がある。例え1点であっても、相手が今後、1点も入れられない事が決まった時点で、どんな事をしても覆せない差に成るのだ。
 「ボールや、ゴールポストが焼失した場合は、その場でリードしている方が勝利に成る。君達が3年前、ホットミルクを下し優勝した時。一点だけリードして、その後、自軍のゴールポストを砲撃し焼失させ、勝利を勝ち取った試合があった事を思い出したんだ」

 「ハアハア、何で私は、私達は、こんな事に気付けなかったのうああああああああっ~」
 ゲリラ学園の部員たちが一斉泣き崩れる。普通の状態で有れば確実に気付かれていただろう。しかし、今、彼女らは発情している。
ペニスペルマによって放出された僕の体液のイカくさい香りによって、強制的に発情させられ冷静な判断など出来なかったのである!
 ジャガイモの暗示は視覚を守るものであって、嗅覚まではガード出来なかったという訳だ。
今考えれば、性本能というもの自体、人間の最も動物的な所である。視覚よりも動物的な本能に直接訴える事のできる嗅覚を刺激する事は、こと発情を促す事に関して、視覚以上に暴力性と即効性を持っていたということだろう。

 「やった! 勝てた! なんだか良く解らないけど、勝てた!」
 「ちーす。トイレから帰ったですよ~、わー勝ってる、マジぱねえっす!」
 こうして我らが千葉県立十余二高校ロボ部は、辛くも二回戦を突破する事が出来た。しかし手元に残されたのは破壊されたロボット達と、肉人形1号(偽メイ子)くらいだ。明日の3回戦以降を戦って行ける気が全くしない。
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