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近未来 超スクールウォーズ インモラル・ロボッツ 第3話

前回の続きですっ!

近未来 超スクールウォーズ インモラル・ロボッツ
第一章 ロボットワールドカップ編


第3話 「悶絶、部長の死す」

 「ちょっと、あなた達、良いお話が有るんだけど。」
 我々の詰め所に突如現れたのは、3回戦で当たる予定の白金大学付属高校の主将、金丸銀子であった。
 「良い話って何すか? 自由に使用できるペニスの工面でも付いたんスか?」
 「あなたは黙ってて、何よ、敵の陣地までわざわざ主将さんが単独で押し掛けてくるなんて……」ムツミがメイ子を制す。
 
白銀大学付属高校……あの学校は危険だ。何せ、ここ10年以上常に東京代表に成り、良い成績を収めていた、都立足立=北足立高校を抑えての今大会の出場校なのだ。足立=北足立高校自体2回戦の相手であるゲリラ学園と双壁を成す程の武力を持った高校で、このその実力たるや我々の比では無いはずであるのに。そんな足立=北足立高に勝利した万成学園の主将が今、単独で押し掛けてきている。何か企んでいるとしか思えない。

「あなた方が今大会で優勝する事は大変心苦しいですが、無理ですわ。実力も優勝校レベルには程遠いものですし……何よりもう戦えるロボットが殆ど無いと聞きます。でもね、次の冬の国体では優勝できるかも知れませんわ。何しろあなた達の成長の早さは尋常じゃないですもの。このペースでしたら半年も有ればきっと優勝候補レベルの力を付けられるはず。そう、必要なのは、時間と、レベルアップの為の潤沢な資金ですわ~」
「何が言いたいの?」
敵の台詞長すぎるっ、ムツミの怒りのボルテージが上がってゆく……。

「何って何でも無いのよ。ただ残念ですわ~。こんなに優秀な方々なのに私達に不十分なロボットだけで試合に出て、ボロ負けする事に成るなんて……」
「うるせーです。嫌味を言いに来たなら、さっさと帰って、オナニーでもしてろですぅ!」メイ子が吠える。そうだ、そうだ、十余二高の爆弾娘の怖さを思い知らせてやれ!
 「わあ、恐いですわ~私は何も喧嘩に来たわけじゃないのですよ。可哀そうなあなた達に、救いの手を差し伸べに来たのです。あなた方みたいな、優秀な方々には例え敵であったとしても、もっと成長してもらいたいと思うのが人情というもの。私達は貴校に援助をさせていただきたいと思いまして挨拶に来たのです」
 
援助といえば「援助交際」。むかしむかしの女子高生は、おじさん達とエッチする代わりにお小遣いをもらっていたらしい、男女比が崩れて久しい現在では、そんな文化はとっくに無くなってしまい、今では女子高生が、街で男性を襲う事も珍しくは無い。
 「援助と言うからには、何かしらの見返りが目的かい?」僕が尋ねると金丸銀子はニッコリとほほ笑んだ。クソっ結構美人じゃないか!敵にしておくのは惜しいぞっ。
 「察しのいい殿方は好きですわ~ 私達も慈善事業じゃありませので、そうですね~心苦しくはありますが見返りは頂かないと……でも、とても簡単な見返りですの。特にあなた方にとっては、何の問題も苦労も無い事ですわ。そうです、明日の試合、私達に負けて頂けません? どうせ、壊れたロボばかりで勝つことなんて不可能なんですから、あなた達にとっては美味しい話じゃあーりませんか!」
 「で、何円くれるの?」
 「そうね、百万くらいかしら」
 「いいよ!オーケー、オーケー。けど前払いでね~」
 退屈そうにムツミが即答する。
ええ~ いいのかよ。意地ってものは無いのかいムツミさん? まあ、どうせ今のままじゃ負けますけどねっ。
でも、ほら、一応僕ら高校生だし、こういう汚い事は大人に成ってから幾らでも出来るじゃないですか? ってこんな青臭い事とか言ったら、ムツミに嫌われちゃうかな?

 「まあ、物解りの良いリーダーさんで良かったわ。でも、全額前払いと言うのはさすがに……」
 「前払い出来ないなら、ここで体で払えですぅ!」メイ子が壊れたロボットのペニス型モジュールを引っこ抜いて激しく上下にさすり金丸銀子を挑発する。
 「あっ、あっ」品の良いお嬢様的なオーラを放つ金丸銀子でも、さすがにこの挑発には反応してしまう。どんなに綺麗に体裁を整えても年頃の女子はこういう事に弱いのだ。
 「おっ、おやめ下さいっ、そんなはしたない事。」メイ子はにやりと笑った。
 「辞めろと言って、収まるペニスがありますかぁああああ!」
人造ペニスをくいっくいっと動かしながら、金丸銀子の眼前に近づけてゆくメイ子。やばい、この娘、本当にヤバい。
「わっ、解ったわよ~、ごっ、五割、五割先に払うわ、普通は一割なのよ! だからやめてちょうだい……」
「ぷひひ、こいつ、ペニスにビビってるっすよ!」
ほれほれと更に人造ペニスを金丸銀子に近づけるメイ子。まずはスカートに押し当てて、スカートの裾から中に入れて、パンツをずらして……
「解りましたぁ、ごめんなさい、ホント、私が悪かったわ、調子に乗ってたの許して……ぜっ、全額払いますからっ、ああ、あん、辞めて、今小切手、渡すから~らめ~」

「ウブなお嬢様はちょろいっす!」と捨て台詞を吐いてメイ子はトイレに走る。結局自分も興奮してたのね。
「あっ、あふう、じゃあ、そういう事ですから……明日は、お願いねっ、ぐすん、ぐすん。」
金丸銀子は腰を諤々させながら去って行った。敵ながら、何か可哀そうだ。その時、僕は彼女を哀れに思い無意識のうちに顔を曇らせていたのかもしれない。そんな表情を見てムツミは僕が怒っているとでも思ったのだろうか。
「女の子はリアリストだから男みたいに意地とか浪漫とかで物を考えないんだよ。まあ、メイ子はどう思ってるか知らないし、どう思ってても構わないけど、副部長として私は最も部にとって利益に成る選択をしたまでの事。だから、出来れば、あんまり私の事を軽蔑したりとかしないでほしいな、私の性格とか考え方が特に汚かったり、悪かったりするんじゃなくて、女の子はそういうものって事で」
「べっ、別に気にしてないよ。どうせ勝てない戦いだもの……」
 気にしない訳じゃない。でも、どっちかと言えば、ムツミが僕の気持ちとか考えてくれていた事の方が嬉しいから今回は許す。むしろ許させて下さい。

 「さて、さっさと換金しないとね。おーい、肉人形1号!」
 ムツミが呼ぶと、メイ子と同じ顔の肉人形1号がスッと現れる。第二試合の後もすぐに調教を開始したらしく、既に彼女はもはやムツミの忠実な奴隷と化していた。
 「この小切手を、銀行で現金に換えてきて私の元に持ってくるのよ。もうすぐ三時だから急いで」
 「イエス・マイ・マスター」肉人形1号は先ほど現れた時と同じように素早く立ち去って行った。

 「さて、作戦を開始よ。」
 「作戦って? 明日はわざと負けるんじゃないの?」
 「はっ? 何の為に前払いにしたと思ってるの?」
 「ええ、じゃあ、裏切るの前提!?」
 「裏切るも何も、向こうが邪道な方法で勝とうとしてるなら、こっちは非道な方法に訴えるまでよ……それに、あいつらは強くない、今回の事で確信がいったわ。足立=北足立高は、足立=北足立区の度重なる北部遠征のあおりを受けて近財政難と人員不足で、廃校寸前だったのよ。そんな時に、お金を融資してもらえる話が来たら……想像してみて。」
 公立校であっても、今や弱肉強食の世界だ。生徒数割れや経営体質が悪い学校は、公立、私立を問わずに統廃合される、高校戦国時代の世の中において、例え名門であっても経営に行き詰った足立=北足立高が八百長話を断れなかったという事は容易に想像できる。

「本当はもうちょっと、金額的にふっかけてやろうと思ったんだけど……たぶん、足立=北足立高に払ったのは、事情が事情だけに億単位だろうしね。でも、まあ、こっちにしてみれば棚ボタみたいなものだし、大きい額に成れば、向こうも前払いに応じてはくれな可能性高いし、裏切った後五月蠅くされても困るからね、100万くらいなら向こうにとっては、はした金でしょう。これくらいで手を打つのがやっぱり妥当かな」
やはり女子は怖い生き物だ……

 「でも、それにしたって、この戦力じゃ……」
 「そうね、この戦力じゃ勝てないわ。でも、さっきメールが来たの。部長が来るって」
 僕らの部長……汁沢ジョン次衣。ゲーマーで、ロボットにも詳しくて、一代でロボット部の方針を変えた実力者である僕らの部長。
そして、最近は極度のマゾ体質が玉に傷の僕らの部長がここに向かっているのだ。
 「少し前に退院してたらしいんだけど、自宅療養の最中に私達がゲリラ学園を破って3回戦に進出したって聞いて居ても立っても居られなくなったんだってさ。」
 確かに部長が来れば……もしかしたら……「あっ、あっ」……変な声がトイレから聞こえる……「いいよ、いいよ、最高だよ、メイ子君!」……これは部長の声!……「あっ、あっ、イク、イク、逝っちゃう」……

 部長は逝ってしまった。彼は急に現れて僕を驚かせようとして臨時ラボに裏口から入ってきたらしい。しかし運が悪かった。トイレの前で発情したメイ子に出くわしてしまったのだ。
入院先や自宅療養中に散々禁欲を迫られた彼も、メイ子の誘惑に耐えられず事に及んだようだ。しかも彼は今や真正М男。今日も電気ムチに変わる新型の玩具『超電撃肉棒』をメイ子に使ってくれとせがんだらしい。
 病み上がりの体に、超電撃肉棒(女子にも使えるようにディルドを改造して作られた、高電圧の電気ショックを与える、棒形スタンガン。しかもその威力は部長の魔改造によって、警察や軍が使うものの数倍のパワーに成っている)の電気ショックはきつ過ぎた。
僕らが駆け付けた時には既に部長は全裸で便器に倒れこんでいた……超電撃肉棒の打ちつけられた臀部にはペニス型の焦げ跡さえ付いている。これはいくらなんでも恥ずかしすぎて、警察にも見せられない。
 
「息してないよこの人!」
「とりあえず、心臓マッサージと、人工呼吸しないと……」
 「ひっ、人殺しい!」ムツミがメイ子を罵る。
 「わっ、私は悪く無いっす! 部長さんに頼まれたから……」メイ子は泣きだしてしまう。
 ヤバい、ヤバいなんてものじゃないよこれは、むしろ試合どころじゃない、人一人死んでるんだよ。どっ、どうしよう。
 「もう、4回戦どころじゃない……せっかくここまで来たのに……」ムツミの落胆ぶりが激しい。僕ら全員に言える事だけれど、あまりにも滑稽な先輩の死体と、余りにも滑稽な先輩の死因のせいで、結構慕ってもいたし、ロボットの作り手としても尊敬していた先輩の死であるのに……全く悲しみの感情が表層まで上がってこないのだ。
だから、本来なら悲しみの二の次、三の次に成るはずの、この後の大会をどうしようかとか、4回戦は先輩なしでどうしようとか、そういうことばかり考えてしまう。しかも、そんな不純な事ばかり考えている自分の心に驚いている自分が居たりもして、もう何が何だか解らない状態に陥っている。
 それでも、僕らはやらなきゃならない。不幸中の幸いに、この前、丁度保健の授業で心肺蘇生法の練習をやらされたのだ。
とりあえず、人工呼吸の方はメイ子に任せて、僕は心臓マッサージを始める。
腕は、体は、練習の成果もあって動かせた。メイ子も半べそかきながら人工呼吸に取りかかる。でも、ここに居る誰もが混乱していた。誰も頭を動かす事が出来ずにいた。


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