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近未来 超スクールウォーズ インモラル・ロボッツ 第4話

前回の続きですっ!

近未来 超スクールウォーズ インモラル・ロボッツ
第一章 ロボットワールドカップ編


第4話 「必殺!閃光のマルチプルペニス」

 僕らは黙々と蘇生法を続けた。しかし、部長が息を吹き返す兆候がまるで無い。

「マスター、100万円換金してきました!」
僕とメイ子が声も出さずに黙々と作業を続け、ムツミは未だ放心状態にある。そんな混乱に満ちた沈黙を破ったのは肉人形1号の帰還の挨拶であった。
そして、間もなく彼女もこの惨状を目にし、混乱の渦に吸収される事に成る。
彼女にとってはまるで知らない人間の死だが、殺したのは自分と同じ顔のメイ子であるし、自分の主人であるムツミの絶望に満ちた表情が彼女にこの上ない心的ストレスを与える。
が、しかし、彼女の心は立ち止る事をしなかった。軍隊式のゲリラ高校で鍛えた精神力がそうさせたのか、同じ遺伝子を共有するメイ子への慈悲の心なのか、敬愛する主人への忠誠心からなのか、それは誰にもあずかり知る事は出来ない。
しかし、彼女はやってのけた。僕らが出来なかった、混乱した空気打破への挑戦を!
 
 「私が自首します!」
 僕を含めて一同がまだ沈黙の底に有る中、彼女は続ける。
 「私とメイ子さんは同じ遺伝子、つまり、同じ指紋です。ですから凶器についた指紋は私の指紋でもあるのです。私が殺した事にしても警察にはバレませんし、私は部外者です。部外者の……マスター達に惨敗したゲリラ高校の生徒である私が、逆恨みしてこのロボ部の部長さんを殺してしまったということにすれば、マスター達は純然たる被害者と言う事に成ります。そうすれば、大会主催者側は、マスター達を憐れむ事はあっても、出場停止などの制裁を与える事など無いでしょう。」
 何と健気な肉人形だろう。どんな調教をすれば、短時間でここまでの忠誠心を植えつけられるのか……
まてよ、そうなるとだ、もし仮にだよ、僕とムツミが両想いに成ってだ、結婚なんてしちゃったら最後。この肉人形みたいに調教されちゃう可能性有りって事!

 うわぁ~どうしよう。色んな意味で❤

 「駄目ですぅ! 殺っちまったのは私なのですぅ! 同じ遺伝子の肉人形ちゃんは、私にとって姉妹も同然。そんなあなたを、身の保身のために売り飛ばす事なんて……ああ、補足しとくですけど、『姉妹』っていうのは性的な意味では無い普通の意味での姉妹の方ですぅ」
 「そうよ、肉人形1号。私と貴女は身分の差こそあれ、主従関係という絆で結ばれている仲間なの。仲間にそんな濡れ衣を着せる事なんて出来ないわ!」
 
おっ、良いなぁ、ムツミとの『主従関係という名の絆』羨ましい。なんて声には出せないので、「そうだよ、僕らは仲間じゃないかぁ」みたいな感じに、お茶を濁す。
しかし、こんな仲間同士の絆を再確認しあっても、何の問題解決にも成らない。部長の死という重すぎる事実が僕らの背中にのしかかるが……いや、まだ完全には死んで無いかもしれない。そう、まだ試していない事が有る。
心臓に電気ショックを与える事で蘇生できる場合が有る。しかし、近くにその為の装置が無いいぃっと思いきや、有る! 先輩が作ってきた超電撃肉棒。
「電気ショックを使おう!」
 僕の声に反応して、ムツミが黒光りする人工のペニスに手を伸ばす。「体内に直接流し込むわ!」ムツミの混乱はまだ解けていないのか、それとも真面目にそうした方がいいと思ったのか、彼女はその棒を部長の肛門にねじ込み、そして……
 
 ※

 「うっ、うっ、痛いよ、ほんと、これは……」部長は、お尻を抑えながら嗚咽しているが、意識ははっきりしているみたいで、僕らの質問に対して首を振ったりして受け答えは出来るようだ。
人工呼吸と心臓マッサージのおかげで脳が無酸素状態に成らずに済んだようで何よりだ。
色々検査した方がいいと思う。特に人工マッサージで、もしかしたら肋骨にひびくらい入っているかもしれないし、お尻の方はそれ以上の損傷を負っていてもおかしくは無いので、メイ子と肉人形1号に付き添わせて部長を何とか病院に送りだすと、既に時間は夕方近くに成ってしまっていた。
 
「かなりの時間をロスしてしまったわ。でもこれがあれば勝てるかも知れない」
「そうは言っても、幾らなんでも時間が無いよ……動けるマシンはペニスパイダー搭載の5号機とペニスカッドミサイル搭載の8号機だけしか……」
 「2機も居れば上等よ、一機で敵を全滅させて、もう一機で点を取れば良いのよ。」
 「まあ、理屈ではそうだけどさ」
 「部長の持ってきた鞄。大きいと思ったら、これと同じ物が7本も入っていたわ、合計8本ね。大方、8機のマシンを修理して全てにこの棒を付けようと思ったんでしょ。」
 「部長の技術が有れば、まあ、完全ではないにしろ8機とも歩けるくらいには直せたかもね……でも、そう出来たからって、勝てるとは……」
 「私もそう思ったわ。幾ら、凄い電撃を与えられるからと言って、同じ武器だけでは勝てない……でも、流石に部長はすごいわ。試しにペニスを数本起動させたら相乗効果でさらなる電撃が出たの、それと同時に私の持っていた携帯端末が壊れたから計器で測ってみたら、電撃だけで無くて非常に強力な電磁波を出てる事も解ったわ、たぶん部長はこれを利用してフィールド上を電磁波の海にして、相手のロボットの回路を破壊しようとしたのね。」
 「でも、僕らにはフィールド上にペニスを分散させるだけのロボットを用意できる時間も力も無いよ。」
 「そう、でも、相手が分散する前に倒せばいいだけの事。幸いロボットワールドカップは、普通のサッカーと違ってスタート時に自分のフィールドの端から出発しなければならないルールに成っているわ。だから、最初に中央に置かれたボールを取りに行くために足の速いマシンを作らなきゃならなかったりとか、駆け引きが産まれるんだけど……」
 「つまり、開始直後は、敵も味方もフィールドの淵に固まっている!」
 「そうよ。名付けて先手必勝作戦!詳しくは作業しながら話すわ。」
 
そして、僕とムツミの長い夜が始まった。

 ※
 
 もう、二日もちゃんと寝ていない。何とか2体は完璧に仕上げられたと思う。
 「あとは、亀島君のロボット操作にかかってるわ」
 「任せな、ちゃんと全員ぶっ壊してやるよ。」
 「何時に無く、強気ね。」
 眠たいけれど、もっとムツミと話していたい。ムツミはどう思っているのかな? 僕と同じなのか、それとも、おいおい話しかけんなよ、眠たいんだよ! と思っているのかな……
でも、今は何だか、ムツミと二人っきりで、一晩続いた作業を終えて、一息ついて、まどろみながら、重い瞼同士で見つめあって、とても幸せな気分だ。
幸せ序に告ってやろうか、何て切り出そうか、「この試合が終わったら……」みたいなのは絶対駄目だ。負けフラグが立って縁起が悪い。こういうのに結構ムツミは五月蠅いのだ。でも、早くしないと、たぶんムツミも僕も眠ってしまう。
 「そういや、今日は平気なの?」
 「何が?」
 「疲れマラっていうの、昨日はやらかしてたじゃん」
 こういう時にそういう事言うのかよ、そりゃ、昨日はマシンに自分の分泌物を仕込んだりしちゃいましたけどね。

でも、何と答えればいいのだろう?「じゃあ、君が相手してくれるの?」とか「君の事は、結構真剣に好きだから、変な挑発はしないで」とか「よっしゃあ、孕ませてやるぞ!」とか「男にそういう事言っちゃだめだよ」とか、「いや、実はさっきオナったんで、大丈夫だよ」などなど、他にも沢山の台詞を考えたけど、どれもわざとらしい気がして何も言えなかった。何も言えない事は、意気地が無い事かも知れないけれど。それくらい慎重になっちゃう僕の気持を解ってほしいな。

 「おはようございます!」
超、スーパー、とんでもなく、ナイスタイミングで肉人形が帰ってきた。「おっ、お帰り、我が下僕!」ムツミも僕に変な事を言って内心戸惑っていたのかちょっと頬が赤いぜ。そうなるくらいなら変な事、最初から言うなよ、こんちくショー、そして、肉人形1号、本当に有難う。

 「部長の調子はどうだった?」
 「命に別状は有りませんし、脳波にも問題は有りませんでした……しかし……」
 「そういえば、メイ子が居ないけど、まだ部長に付きっきりなの?」
 「はい、部長さんのある部分に、甚大な障害が残ってしまったのです!」
 「甚大な障害……一体どの部分に?」
 嫌な、ものすごく嫌な予感が……
 「部長さんは、肛門の深部に強烈な電気ショックを受けたせいで、隣の臓器である前立腺に影響が出て……インポテンツに成ってしまったのです!」
 「なっ、何て事……」
 一同は凍りついた。確かに部長の生命を取りとめることには成功した。しかし、部長はあの若さにして男性として死んでしまったのだ。
 肉人形1号の話によると、メイ子の落胆ぶりも激しかったという、これで、メイ子が使用できるペニスが一本減ってしまったという事なのだから……メイ子は今でもその事実を受け入れられず、放心状態のままなので、ここには連れてこれなかったらしい。

 「やはり……肛門に刺したのはいけなかったかな……」
 ムツミの顔に影が落ちる。
 「ムツミは……部長の命を救ったんだ。君は悪くないよ。」
 「そうです、マスターは立派な事をしたのです! ご自分を責めるような事はおやめ下さい。それに、今はそれどころでは有りません」
 
「それどころではない」とは、どういう事だろう。ペニスが一本失われたのだ、それ以上に深刻な事態がこれから起ころうとでもいうのだろうか。
 「奴らが、ゲリラ高校の連中がここに攻めて来ます。あの人たちは私達に負けた事に納得いっていないようです。先ほど念の為に向こうの陣営に偵察に行った所、撤収の準備どころか、こちらに向かってカチ込みを入れるための準備をしていたのです。」
 「今襲われたら、折角完成させたマシンが破壊されてしまう」
 「早くここを抜けて試合会場へ向かいましょう。向こうも、試合会場内で暴れるなんて事は出来ないでしょうから、ここよりずっと安全です」
 
 肉人形1号と、僕と、ムツミは完成したてのロボット2機を抱えて、裏口から飛び出した。
ここは試合会場である国立展示場の一区画に設けられた出場学校用の臨時ラボなので、試合会場までは大した距離は無いが、逆に範囲が狭い分、捜索されやすいという危険性もある。
僕らが出場するのは第二試合だから、まだ2時間以上も試合まで時間が有るが、仮眠を取ろうと残した時間がこれでは台無しだ。

 「お二人とも、気を付けて下さい。彼らは戦闘のプロです。どこに潜んでいるか解りません」

 『3回戦第1試合……』会場が近付いてきた。今朝の第一試合が間もなく開始されるようで、アナウンスの音が聞こえる。もう、会場までは直線距離にして30メートルも無い。何とか成ったかなと思った瞬間だった……

 「わっ、ぱねえ、やっぱカッコいい!」
 出場校の学生や、係員用の会場への通用口の前にイカした奴が仁王立ち!
そう、昨日戦ったゲリラ高校の合体ロボットだ!

 「あーら皆さん、お早いこと。」
 「お前は、山口県立ゲリラ学園、大佐の岩国國子!」
 「ふふふ、もう、事情はそこの裏切り者から聞いてるでしょうから、前口上無しにやらせてもらうわ! あと、他の入り口の回り込んでも無駄よ、会場の全ての出入口に私の部下に監視させてるから!」
 
ドドン! ドドン!
 「きゃあ」合体ロボットからの砲撃! 直撃はしなくても十二分に怖いし、対人用ではないが直撃したら、肉は抉れないにしろ火傷や骨折も有りえる威力だ。
 「こんな事して、バレないとでも思っているのかよ!」
 「今、行われている試合の内容知ってる? 前回優勝校の群馬代表の試合中なの。あの高校は派手な戦いするからね、外野で多少ドンパチした所で、誰も気付かないわよ!」
 
 敵の合体ロボットの身長は約120センチ強、8門の対サッカーロボ用榴弾砲を備える。
よく鍛えられたフル装備の兵士で有れば問題ないかもしれないが、戦闘の素人で、しかも何の装備の無い僕らが太刀打ち出来る相手ではない……いや、戦闘のプロは此方にもいた。
「ここは私に任せて下さい、お二人は下がって!」
 肉人形1号は懐から四本のペニスを取りだした。あれは昨日の戦いで壊されたマシンのペニス!
 「すみません、こんな事もあろうかと、動きそうな物だけお借りさせて頂きました。」

「ペニスモーク!」肉人形一号がペニス内の発煙筒を起動させ、ロボットでは無く操縦者である岩国國子に投げつけた。なるほど、試合の様にロボットの視界を潰す方法では、攻撃する時に自らも煙の中に入らなければならない。ペニスコープの様な、高性能センサーや、特殊なスコープが有れば、煙の中でも一方的に攻撃できるが、今の彼女にはそういった装備は無い。
しかし、これは試合では無い、元々ルール無用の戦いなのだ。操縦者に発煙筒を投げつけても失格には成らないし、所詮ロボットはリモコンで誰かが動かしてくればければ唯の鉄の塊。
「やるじゃないか、肉人形1号!」

「ペニスパイク!」ペニス型の突出式ブレードで肉人形1号がとどめを刺そうとした時だった。合体ロボットが高速回転、そして一斉砲撃!
「視界が塞がれているのであれば、360度全方向に攻撃をすれば良いだけの事ぉおおおおおおっ!」
下手な鉄砲数撃ちゃ何とやら、確かに命中率は悪い。しかし120センチ程度のロボットにとって、接近した自分より一回り大きい人間など大き過ぎる。当てやすすぎる的。少なく見積もっても全砲弾の2割程度が彼女に直撃する事に成る。

ズドドドドドド!

長いっ、長過ぎる砲撃! ありったけの砲弾を搭載した8門の砲塔が、実に30秒程、火を吹き続ける。その間常に対サッカーロボ用榴弾が容赦なく肉人形を襲い炸裂しているのだ。
彼女とロボットの周りには爆発による煙がもうもうと立ち、それとは逆に時間経過によって、ペニスモークからの煙から、岩国國子は解放されつつある。

 「ふふふ、もう終わりね・・・八割方は撃ち切ってしまったけど……あとの弱っちい二人を倒す分には、2割も残っていれば十分だしね、ふふふ」
 岩国國子が不敵な笑みを浮かべて煙の中からこちらに向かってくる。合体ロボットを覆っていた硝煙も少しづつ薄まってきている。操縦者とロボット両方の視界がクリアに成った時、ロボットから僕らへの砲撃が始まる、もう絶対絶命か……
 「うう、何て事、こんな所で……」
 ムツミがこの状況への打開策を見つける事を諦め、ロボットを抱えるようにしてうずくまった時だった。
 
 「ペニスパーク……」ほぼ、煙が消え、上半身が露わに成ったロボットが閃光に包まれる。よく見ると、ロボットの胴体関節に電気ムチであるペニスパイダーが深く絡みつき、外装を一部破っている所さえある。
これは、僕らが試合でも作戦で使用したロボットの回転にひも状の物を巻き込ませる技だ。昨日のペニスパイダーの糸は細く、合体ロボに対しては、絡みつき動きを止める程度であったが、より硬質な素材で作られた電気ムチであるペニスパイダーであれば、さらにきつく、深く巻き付き、ロボットの表皮を破り内部に食い込む事も可能。
しかも、電気ムチであるペニスパイダーは超電撃肉棒ほどではないが、強力な電気を流す事が出来る。大体のロボットが外装に対電気攻撃用の塗料などを塗っているが、内部が露出した今の合体ロボットには100パーセントの伝導率で電気攻撃を通す事が出来るのだ!
 
 合体ロボットが光り輝く。各ブロックに分かれ、急所を分散する事で、非常にタフな合体ロボではあるが、合体しているという事は、電気系統や金属製の関節が少なからず接触し繋がっているという事だ。一か所に強力な電気を流す事が出来れば、それを伝わって、ロボットの全ての回路を焼き切る事も可能! ロボットの、この輝きはロボットの断末魔、そして……

ドカァアアアン!

 内部の弾薬付近の回路が過電圧で発熱し、残されていた榴弾がロボット内で爆発したのだ。
その爆風は、僕やムツミ、岩国國子の所にまで強風としてやってくる。いや、やってきたのは、風だけでは無い、黒い何か塊の様な物が岩国國子向かってぶつかり、彼女は床に尻もちをついた。

 流石にトレーニングを受けているとはいえ、岩国國子も又、かなりお腹の大きく成った妊婦である。下手に倒れてはいけないと、お腹に無理がかからないように受身で倒れこんだが、倒れた地面がおかしな事に成っている。どんなにもがいても床がヌルヌルの何かに覆われて、立ちあがる事が出来ないのだ。
 まだ、妊婦でなければ、何とか成ったかもしれない。しかしお腹の大きい体では、このローション地獄から単独で抜け出す事など不可能。彼女は動きを封じられ、しばらくは悪態をつきながらもがいていたが、そのうち疲れ、諦めて蹲ってしまった。

 「これはペニスライムのローションだ……」
 岩国國子の周辺にはおびただしい量のローションが撒かれている……いや、ローションの道の様なものが爆散した合体ロボットの有った位置から続いている。
 「うっ、うっ」
 岩国國子にぶつかった、黒い塊から肉人形1号の声がした。
 「あっ、あなた、大丈夫なの……」
 「大丈夫です……すすで汚れてはいますが、直撃は避けられました……」
 肉人形1号は回転砲撃が来る事に気付くと、ブレードによる攻撃を即座に中止し、ペニスネイクを合体ロボットの回転を利用し撒き付けると同時に、ペニスライムのローションを全身に浴びる事で榴弾が自分の体に接触した際、ローションで滑らせ、弾頭が爆発しないよう対策を取ったのだ。しかし、それでは直撃を避けられても、弾がぶつかった衝撃や弾道をずらし、地面に落した榴弾の爆発による熱からは逃れる事は出来ない。彼女はその地獄の苦しみを30秒間も耐え続けたのだ。
この時点で彼女の体は、もはや自分で立って歩ける状態では無かった。しかし、彼女は諦めなかった。操縦者であり、自分の元上官である岩国國子を倒さなければこの戦いは終わらないと。
だから、砲撃が終り、ムチで合体ロボに電撃をお見舞いした時、必要以上に長く電気を通したのだ。
ただ単に、ロボットを止める為だけで有れば、一瞬だけ電気を通せばそれで主要な回路がショートし終わりである。しかし、火器を誘爆させるために彼女は電気を流し続けた。
結果、ロボットが爆発し、その爆風を利用し、ローションで滑る事で、岩国國子にスライディングをくらわせると同時に残りのローションを浴びせ、動きを封じる事に彼女は成功したのだ。

 山口県立ゲリラ学園、大佐、岩国國子は一人の名もなき兵士に完全敗北したのだ。

 「みっ、皆さんは……私が自首すると申し出た時ぃ……私のことぉ、仲間だと言ってくれましたぁ……ゲホゲホ……それに、どうせ一度自爆装置によって失っていたはずの命ぃいい~」
あっ、まあ、そんな事、言ったかも知れないけれど……メイ子は本気っぽかったけど、僕は空気に合わせただけだし、ムツミも何処まで本音だったのか解ったもんじゃないが……

でも、肉人形1号は嬉しかったのかもしれない。彼女がゲリラ学園でどんな扱いを受けていたかは知らないし、ムツミにどんな調教を施されたのかも解らない、でも、これくらいの事で、必死に頑張ろうって思える人もいるんだね。僕には無理だけど、みんな違ってみんな良いよね。
「大丈夫、もうしゃべらなくていいわ。私たちはちゃんと試合会場に入れる。入ったからには絶対に勝つ。だから安心しなさい。」
間もなく、爆発音を聞きつけた係員がやってきた、岩国國子は事情聴取の為、警察に送られ、肉人形1号は救急車で運ばれていった。

 ※

 三回戦、第一試合の戦いは激しく、確かに最初は会場の誰も我々の場外乱闘に気付かなかった。岩国國子の言ったとおりだ。
しかし、彼女が行動不能に成った後、比較的早く係員が僕らの元にやってきた所を見ると、少なくとも最後のロボットの爆発音は場内の人々にも聞こえていた事に成る。
そこから計算するに、肉人形1号が第一試合開始の放送のすぐ後、合体ロボットと戦闘状態に成った事を考慮すれば、多く見積もっても、第一試合は1分程度で終わっていたという事に成る。

そして、もし、ぼくらがこの試合に勝てたとしても、次戦う相手が即ち、試合相手を一分足らずで屠る群馬代表で有る事は、僕の心に不安の影を落とす。
けれども、折角、肉人形1号が作ってくれたチャンスだ。この戦いは負けるわけにはいかない。気分を切り替えねば。

『3回戦第2試合、白金大学付属高等学校と、千葉県立十余二高校の対戦です。両校代表前へ!』

 「白金大学付属高等学校、部長の金丸銀子です。お互い全力を尽くし、良い試合にしましょう」
「千葉県立十余二高校、副部長の六実睦です。全く同感です、お互いに頑張りましょう。」

 ロボットを並べる作業に入るが、2機だけなのですぐに終わる。相手はやはり8機。普通は勝てない戦いだ。でも……

 『それでは試合を開始します! 3・2・1・GO!』

 僕の8号機が観客も、敵チームも気付かないうちに、敵側ロボットの並んでいる相手ゴールの前に陣取った。
 「ペニス展開、コンデンサー出力最大、マルチプルペニス発動!」
 ロボットの後方に折り畳まれていた8本の超電撃肉棒が両側面に四本づつ展開されると同時に周囲は光の中に消えた。



次回に続く
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