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近未来 超スクールウォーズ インモラル・ロボッツ 第5話

ちょっと遅くなりましたが、前回の続きですっ!

あと、コミケ決まりました。

熊谷雑文組合は金曜日の西地区、「こ」の03bのブースです!

よろしくなのです~


近未来 超スクールウォーズ インモラル・ロボッツ
第一章 ロボットワールドカップ編


第5話  「登場!ボトラーアイドル、マーちゃん」 

 二足歩行ロボットに超電撃肉棒8本と、大型コンデンサーを積めば、過積載どころか、移動はおろか、直立させるだけでやとっであった。そこで、8号機の移動にはペニスカッドミサイルを使う事にした。爆風に費やす部分の火薬も全て推進剤にし、圧倒的な推力で一瞬にして相手の懐に潜り込めれば、そこで試合は決まる。それ以上動く必要など無いのだ。

 8本の超電撃肉棒は、強力な電撃と電磁波をまき散らす。更に束にする事で、相乗効果を得て、プラズマ化したエネルギーの力場を一瞬だが作る事が出来る。左右に四本ずつ展開した黒光するペニスが、大容量コンデンサによって更に強化され、マシンの左右に細長い力場を形成した。
 敵のロボットは金持ち学校の高級品。対電撃塗料もいいのを使ってるだろうし、電磁波障害対策の為、回路に特殊なコーティングを施していてもおかしくは無い。
しかし、その程度の対策では、このマルチプルペニスの作りだすエネルギーの力場の嵐に耐えきれるはずもない。

 「わっ、私達のロボットが溶けたですって……」
 まるで、写真機のフラッシュのようだった。フラッシュが焚かれる前までそこに有った物が、次の瞬間、原形を留めず破壊されているのだ。

 会場には樹脂やゴムや金属が焦げたような匂いが充満する。相手の車両型マシンは歪んだ形に変形し、所々から火を噴き出している。壮絶すぎる威力に敵も味方も驚嘆し、まだ試合終了のブザーが鳴っていない事に僕も含めて、殆どの人間が気が付かずにいた。

 「よくもぉおおおっ」
 僕の8号機の足が切り落とされ、本体にも斬撃が入る。
 「これで、もう動けないでしょ!」
 少しだけ射線がずれたのか、それとも、異常に反応の良い操縦者なのか、一体だけ敵機が残っていたのだ。

 「まあ、近くに居続けるとまたその棒で攻撃されかねないからね、あんたのロボットはその場に立ち往生したまま、もう一体のロボットが、私の愛機に破壊される所を指を咥えて見ているといいわ。」
 「指を咥えて見ていろとか、調子に乗らないで、あなたなんてペニスでも咥えて居ればいいのよ!」
 「ムツミ、挑発にのっちゃだめだ。あの子は白金校のエースとして有名な通称『ロリババアのマーちゃん』だ。一年生だけど、入学当初から『学校行ってたら、ネットゲーのレベル上がらねえよ』って、ブチキレてしょっちゅう休学しているから、ああ見えて実質高校在学期間は6年目。僕らより3、4年も年食ってるこの界隈では有名な廃人だよ。」
 
「ペニスだとぉおおお、男となんかと遊んでたら、ゲームに勝てないんだよっ、ボトラーの実力をなめんなぁ!」

『希少な女性ボトラー(ゲームなどに熱中し過ぎて、トイレに行くのも惜しい為、ペットボトルを尿瓶代わりに用を足す、最上級ネット廃人に与えられる称号)で、しかも年齢にそぐわぬ程に外見の幼い彼女は、動画配信サイトなどで神ゲーム動画を上げ始めると、途端に人気急上昇。ファンが集まり今ではちょっとしたネットアイドル。全国のロリコンどもの心を鷲掴みなのさ。
しかしてその実体は名家のお嬢様。お金持ち学校の白金大学付属校にコネで入ったけど、ゲームが忙しくてあんまり通ってません(笑)おとーさん、おかーさんごめんなちゃい。テヘぺろ❤』って、ネットの『ゲーム廃人Wiki』のロボットワールドカップ出場者名簿のピックアップガールの欄に載っているのだ。ちなみに、我が校の女子はあまりゲームもやらないし、強豪校でもないから紹介されてないけど、地味に部長は『新生М男』みたいなキャッチフレーズで取り上げられていたりする。

 敵のマシンは一般的な車両型だが、彼女の物だけは色もピンクで特別仕様のようだ。他の機体に付いていたサッカーボールを保持するような板や防御用の装甲板の様なものが取り払われている代わりに、背中から2本のフレキシブルアームが伸び、その先に鋭利なカッターが設置されている。

それにしても素早いマシンだ。幾ら装甲板などが無いといっても、代わりアームとカッターが付いている。普通の切断装置は回転のこぎりなどで無い限り、対象を上手く切り裂くには、刃自体の鋭さだけでなく、カッターを振りおろした時に生じる位置エネルギーも必要とする。どんなに切れる日本刀でも、ゆっくり動かしたのでは攻撃力は半減してしまうのと同じだ。
しかし、あのスピードを得るためにはかなりの軽量化が必要だ。見た所、アーム自体も細くパワーは無さそうだし、カッター本体も薄く、軽そうなので、慣性の力を利用する事も不可能だろう。
では一体あの刃物は……軽量で有りながら、いとも簡単に8号機の足を切り落とした切れ味も鑑みると『超音波カッター』と見て間違いは無いだろう。そうであれば、スピードと切れ味の両立に合点が行く。しかし、やっぱりお金持ちは高いパーツもじゃんじゃん使えて羨ましい。

 「いいわ、いいですわよ、マーちゃん。私達が単なるお金持ち集団じゃなく、戦っても強い所を見せて差し上げなさい!」
 「おいおい金丸部長~あたしゃ、一応あんたより年上なんだから、ちゃん付けは辞めろって何時も言ってるじゃないかぁ」
 マーちゃんの機体は、FPS(主人公の一人称視点でゲーム中の世界・空間を任意で移動でき、武器もしくは素手などを用いて戦うアクションゲーム)廃人特有の挙動である素早い蛇行を繰り返しながら、必死に逃げるムツミの5号機に向かってくる。
 「ホレホレ、追いついちゃうよ。追いついちゃうよ~♪」
 
ムツミは逃げながらも何とか、動けない僕の8号機の方にマーちゃんのロボを誘導しようとするが、足の速さが違いすぎる。8号機はコンデンサーを傷付けられたとはいえ、8本のペニスは未だに健在である。プラズマの放出は無理だとしても、至近距離の敵に強力な電撃攻撃をする事自体は今でも可能なのだ。
しかし、このままでは、8号機のペニスの射程圏に入る前に確実に追いつかれる。
 「あははっ、その手には乗らないよ~。自分の機体で誘導してツレのロボットにトドメを刺してもらうとか考えてるんでしょうけど、そうは問屋が卸さないわっ。その前に切り裂いてあげちゃうし、ツレのマシンのコンデンサー傷付けておいたから、もう遠距離にプラズマ飛ばすような芸当も出来ないはずよ!」
 平和な街ですくすく育った都民のくせして戦い慣れてやがる。ネットゲー廃人恐るべし!

「あなたの機体は、直接サッカーに参加しないアタッカー役のようね。素早いけれど、外さないよ!」
 『ペニスパイダー』追いつかれそうに成った、五号機のペニスから、細い蜘蛛の巣の様な糸が広範囲に噴き出す。並みのマシンで有れば、これで確実に動きを封じる事が出来るが、マーちゃんのマシンには牙も爪もある。
 
いとも簡単にネットは破られ、四散する。それでも糸を吐きだし続けるペニスパイダー。しかし、出せば出しただけ切られる運命。哀れな糸くず達は少しフワフワと浮いて地面につもってゆく。
「間に合って……」
「悪あがきも終わりよっ!」
遂に迫ってきた超音波カッターから逃れるために5号機はバックステップをするが、間一髪間に合わず、ペニス型モジュールは切り落とされてしまった。
「あははははっ、おちんちん、ちょちょん切っちゃった、てへ❤」

「今よ、亀島君! 床に向かってペニスを!」

ムツミの叫びで、僕は何も考えず8号機のペニスの電撃を床に向かって放出する。
 じゅぶぶぶぶぶぶぶぶ~
 何かが沸騰するような音と共に、鼻につく、ゴムが溶けるような匂が立ちこめる。
 「チェックメイトよ。」
 「何?一体どうしたの? マーちゃんのロボット動かないのぉ! おかしいわ、どうしちゃったの……」
 あわてふためくマーちゃん。
 「一体何なの?オーバーヒートでも起こしちゃったのかしら? いいえ、お金をかけて整備しているんだから、そんなことは無いはず。それじゃ、知らない間に黒いペニスの電撃攻撃を受けていたの? いいえ、それも無いわね、あのロボットは1ミリも動けてないし、しかも私たちのマシンは普通の電撃攻撃や電磁波攻撃ではビクともしないコーティングをしているのよ、さっきみたいにプラズマでも飛ばされない限り……」

 「確かに、あなた達の御高級なマシンの本体はそういう仕様みたいだけれど、足周りはただのゴムタイヤだったようね……いいえ、ただのゴムタイヤじゃない、今では高級になった天然ゴムのタイヤを使用していたんじゃないの?」
 「そうよ、それがどうしたって言うの! 天然物の方が柔らかくて素早く動くときにグリップが利くのよ、確かに耐久性は人工の物以下だけど、頻繁に交換すれば何の問題ないはず。今日だって新品を下ろしたばかりなのに……あっ!」

 「何、何なの? タイヤが……」
マーちゃん専用マシンのタイヤが溶けて床にくっついてしまっている。これではどんなに頑張っても動けるはずが無い。

「天然ゴムは確かに、電気を通さないし電磁波も関係ない……でも熱には非常に弱いの」
 「熱? 熱って一体何処に熱源が……」
 「フィールドを見てみなさい!」
 フィールドから半分、敵チーム側には切り裂かれて散乱したペニスパイダーの糸が積っている。その糸くずは、マーちゃん専用マシンの足元はもちろん、足を斬られ動けない僕の8号機周辺にまで届いているのだ。
 「この糸、細さと強さを両立するために金属で出来ているの。金属は良く電気を通すし、その電力量が大きければ発熱もするわ。」
 そう、ムツミはただ、苦し紛れでペニスパイダーを撒いた訳ではない敵に近づけない8号機とマーちゃん専用マシンを繋ぐ電線にするために、ペニスパイダーを放っていたのだ。
「じゃあ、最後にバックステップで逃げた時、ペニスを私に切り落とさせたのも……」
「自分が感電してしまわないように糸の落ちている場所から逃げる事と、ペニスパイダーという電線と繋がったままのモジュールを切り離す事を同時に行うためよ。タイミングはかなりシビアだったけど、何とか成功して良かったわ」

その後、ムツミのマシンは誰にも邪魔される事無く、サッカーボールを相手チームのゴールに入れた。マーちゃんはそれでも諦めきれないようで、リモコンを握りっぱなしだったけれど、結局タイヤは床にくっついてしまっているし、仮にモーターの動力によって力ずくではがしたとしても、変形してしまったタイヤでは、ボディに干渉して走れないだろう。
「くそぉ、なめんなよぉおおお!」
しかし、マーちゃんはくじけない、彼女にはゲームに捧げてきた時間の長さだけ、経験も誇りもあるのだ。

スパパパパパッ
二本のカッターを器用に動かして、タイヤが地面に張り付いている所をカットし、変形した部分も丸く切りそろえて、何とか動ける状態にしたのだ。やっぱりマーちゃんは天才だ。
「何という執念……恐ろしい娘」
「ムツミの五号機は僕の八号機の後ろに避難させて」
「関係無いわ! 両方とも、バラバラにしてあげるんだからぁああああ!」

何とか動けるように成ったとはいえ、タイヤは片側がすり減ったような変な形のままだ、機体は動くたびに大きく上下し、スピードも出ない。しかし、それでもマーちゃんのマシンは歩みを止めようとはしない。
「バラバラになれぇえええ!」
「くらえ、8連超電撃肉棒!」
大容量バッテリーは壊され、ペニスに内蔵された電池の残量も減ってきているので、プラズマを形成する程ではないが、8本のペニスによる電撃は、マーちゃんのマシンに届いているはずだ。
しかし、やはり結構お高いコーティング剤が効いているのか、なかなか動きが止まらないし、それどころか、超音波カッターは動き続け、超電撃肉棒を一本一本切り落としてゆく。何と化け物じみた執念だろう。

スパアァ スパァ ドサァ

 遂に最後のペニスが切り落とされ、8号機本体も、何度か切りつけられ、機能を停止した。
電撃はもちろん、もう止んでいる。マーちゃん専用マシンはあの攻撃を耐えきったのだ。
しかし、ここにもペニスパイダーの糸は沢山散らばっている。タイヤは熱で完全に溶けて無くなった。もはや足に付いているのは、シャフトとホイールだけ。ホイールの直径は、僅かに地面に付かないサイズであった為、幾ら回しても、もう1センチも動けない。
「まだっ、まだ終わってなんかない!」
刃の付いたアームで地面を引っ掻きながら匍匐前進の様に、マーちゃん専用マシンはゆっくりと動き始めた。しかし、悲しい事に、それだけだ。

このスピードでは、どんなに頑張っても、未だ両足が健在のムツミの5号機には追いつけない。

マーちゃんは最後までリタイアしなかった。ムツミはそんな中、ひょいひょいと点を重ねてゆく。結局、前半戦終了と同時に、僕らの十余二高が10対0でコールド勝ちをもぎ取った。

 ※

 「本当に良い戦いだったわ。」
 白金大学付属高等学校、部長の金丸銀子はすがすがしい表情で言った。
 「ごめんなさいね。100万円ももらったのに、裏切っちゃって。」
 ムツミは最初から裏切る気満々だったというのにバツが悪そうだ。
まあ、最後は試合の展開的に、諦めないマーちゃんと非情にも点を重ねてゆくムツミといった具合で、なんとなくムツミが悪役みたいな立場に成ってしまったから、少しやり過ぎたかなぁとか思ったのかも知れない。
「私達にとって、100万なんて、はした金どうでもいいんですの。本当は最初から他の学校と本気で戦ってみたかったのです。でもスポンサーのOB、OG、PTAの方々からどんなに金を積んでも勝ちなさいって強制させられていたから……ここまでちゃんと戦いたくても戦えなかったのです。でも、あなた方はスッパリ裏切って下さいましたわ。おかげでうちのエースも……今は膨れちゃってますけど、きっと楽しめたんだと思います。私もこんな熱い戦い初めて体験して感動しましたわ。これからはちゃんと正々堂々と戦っても勝てるように精進していこうと思います。100万の方は、あなた方の軍資金として、お使い下さいな、熱い戦いをしてくれた貴校への、私たちからのせめての感謝の気持ちだと思って下さい。」
さりげなく、金持ち自慢されてしまったけど、こいつらは本当は良い奴等だったんだな。特に100万円をくれた所はかなり評価しても良いと思う。

「亀島君……」
ムツミが頭を僕の肩にもたげてきた。
「ねみ~。」
「僕も眠い。とんでもなくね。」




次回に続く・・・
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