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近未来 超スクールウォーズ インモラル・ロボッツ 第7話

今回から第二章を掲載しちゃいますよ。割と「章」ごとに雰囲気が変わるので覚悟して下さい……第二章はだいたい世界観説明と、千葉県の現状とかの話もちょいちょい入ります。あと、ロボッツというよりスクールウォーズの部分が中心です。



一応……前回(第一章)までのあらすじ
夏のロボットインターハイ、通称ロボットワールドカップに出場した十余二高校ロボット部は、ロボの破損、部員の負傷、助っ人の尿漏れに悩ませれらながらも、初出場の弱小校ながら、見事ベスト8にまで勝ち残ると言う快挙を足遂げた。

主な登場人物

●亀島 竿紀(カメシマ サオノリ)……2年生、副部長にお熱なお年頃の男子。大人しそうな感じだけど割と変態だよ。

●六実 睦(ムツミ ムツミ)……2年生でロボ部、副部長。クールなショートカットのメガネっ娘。サディストで生物の調教が得意。

●乳頭 メイ子(チガシラ メイコ)……1年生で妊婦で淫乱。かなり淫乱、ものすごく淫乱。とてつもなく淫乱。爆発物の製造に詳しく十余二高校の爆弾娘という異名を持つ。

●肉人形1号(ニクニンギョウイチゴウ)……ムツミの下僕。メイ子と同じ遺伝子の生き物ではあるが、妊娠はしていない。その為、今の所、あんまり淫乱では無い。軍事教育を受けていた為、戦闘能力が高い。

●汁沢 ジョン次衣(シルサワ ジョンジィ)……三年生でロボ部、部長。十余二高ロボ部を一代で全国レベルにまで押し上げた有能な人物だったが、いつの間にかタダのM男に成り下がり、果てはインポテンツで入院中。

●八千院 万子(ハッセンイン マンコ)……ロリっ娘ネットアイドル通称マーちゃんであり、ネトゲ廃人、しかもボトラーで残念な、名家のお嬢様。局部を露出したまま出歩き、逮捕、収監される。




近未来 超スクールウォーズ インモラル・ロボッツ
第二章 VS キメラヤンキー編
第7話 「新たなる旅立ち~帰れないニョニョ村先輩~」


2週間の夏季休暇は準々決勝に進んだり、忘れ物を取りに行ったりなどで、結局、前半はまるまるロボットワールドカップで潰れてしまった。
 昔の学校は空調が無かったらしく、40以上も有ったという夏季休暇。現在ではエアコンの無い学校など存在しない為、それは旅行や里帰り、部活動の全国大会などの為の、2週間くらいが名残としてあるのみだ。
 各季節に長期休暇が無くなったのに代わり、どんな学校でも授業は午前中には終えて、午後の放課後はカルチャーやスポーツ、部活動や補修授業に当てるのが現代の学校では一般的なのだ。
これによって生徒は自分の伸ばしたい長所を伸ばす事も出来るし、学校側としても教師達が事務仕事をこなす時間を取る事が出来るなど一石二鳥の時間割体制になっている。

 校門をくぐると『ロボット部、ベスト8入りおめでとう!』という横断幕。そうだ、僕らは何だかんだでベスト8にまで勝ち進んだのだ。これって結構すごい事なんだよ。
 
「ぺっ、ペニスをお恵み下せぇ~でぅ~」突然メイ子が飛び出して来て、僕の体を使おうとしてくる。朝から、相変わらずお盛んな奴だ。
 「メイ子、校門の前でセックスは良くないわよ……すみません、亀島先輩。この子ったら、どんどん淫乱に成ってご迷惑ばかり……」
 そうメイ子を嗜めたのはメイ子のクラスメイトであり親友でもある穴掘 武佐香(アナホリ ムサカ)であった。

 「しらねーですぅ。セックスで世界に愛と快楽をもたらすのですよ! それ以外に人間に未来なし! セックスによる繁栄と社会の再構築によってのみ人類は生き残れるのですぅ!」
 メイ子は近頃、急進的な政治組織である『日本ペニス統合党』の思想にハマってしまっているらしい。さっきも駅前でその政治団体の女性達が演説をしていたっけ。

それにしても今朝のメイ子は何時も以上に暴走気味だ。もう臨月を迎えているのに、最近ペニスを使用できないでいたので、ペニス欠乏症を患ってしまったのかもしれない。
「だから、駄目だって……」
ムサカのお世辞にも目つきがいいとは言えない鋭い瞳からの眼光がメイ子を射抜く。
目付き以外は容姿端麗、文武両道の1年生の学年主席であると言うのに、ちょっと残念。でも……あの冷酷な目で睨まれる事が、そういう趣味の人にはたまらなく快感だと聞くし、というか僕も睨まれたい、睨んでほしい!

さてさて、(心の中でムツミ以外の女になびいてしまった事を詫びながら)冗談はさておき、メイ子にはそういう趣味が無いらしく、少しビビったようで、ショボンとしてしまう。
「ほら、六実先輩も来たよ! ダダこねてばかり居ると、また怒られるよ」
「おはよう、皆の集」
僕のヒロイン兼、ロボット部副部長のムツミさんの登場だ。一週間ぶりのムツミも相変わらず美しいって言うほどじゃないが、抱きたくなる。本来ならここで華麗にフレンチキスをかましたいが、残念ながらムツミとは其処までの関係ではないし、もしそうだとしても、そんな光景をメイ子に見せつけたら、さらに発情を催して何をするか解らないよ、この娘。
「おはようムツミ」
「おはようですぅ……ハアハア」
「おはようございます先輩」
「久しぶりね、穴掘りさん。休みの間、先生の具合はどうだった?」
「夏風邪でずっとダウンでしたよ。おじさんヒョロイから、夜中にコンビニとかに出かけると、決まって妊婦達に襲われて……そのまま路上に放置とか日常茶飯事ですからね、本当に困ったものです。今回のインターハイも顧問として付いていかせられなくて済みませんでした。」

ムサカの叔父である穴掘 武斎(アナホリ ムサイ)は、この十余二高の物理教師で我がロボット部の顧問でもあるのだが……頻繁に(逆レイプされ)そのたびに体調を崩すため、大切な時に部の用事に来てくれない困った32歳独身男性であるが、逆レイプされる頻度が非常に高い為か未婚で有りながら子供は既に数人いるとも噂されている。
まあ、ロボットワールドカップ自体は開催場所が東京なので引率が無くても支障は無かったが……
「姪のあなたが謝るような事じゃないわ。何だか責めてるみたいになって、ごめんなさいね」
「いえ、気にしないでください」

キーンコーンカーンコーン

予鈴が鳴った。
「それでは先輩方、失礼します。」
「とりあえず、放課後はセックスするっす!」
メイ子とムサカが一年生の下駄箱に向かう。
「亀島君、そろそろ私達も教室に急がないと……」
「ああ。」
僕とムツミは同じクラスだ。一年生の頃は別だったけど、今年度は同じだ。ラッキーだ。
「そうだ、ニョニョ村先輩が行方不明に成ったみたい」
「えっ?」
驚いて上履きを落してしまう。ああ、そういえば、ムツミの上履きなら時々匂いを嗅いだりしているよ。

ニョニョ村 ゲル男(ニョニョムラ ゲルヲ)3年生。
汁沢部長と共に、この部を強豪校にまでのし上げた立役者でもある。しかし彼もメイ子の発情の渦に飲まれ、部長と共に腰を壊して療養中のはずだったが……

「私たちが結構勝ち残って、部長も何だかんだで駆けつけてくれたじゃない、本人はトイレで仮死状態に成っただけだったけど……でも、まあ、持ってきてくれたモノは役に立ったわけし。で、それを聞いたニョニョ村先輩が、自分だけ何も出来なかったあぁあああって、ショックを受けたらしくて『修行の旅に出ます』っていう書置きを残してどこかに行っちゃったらいんだ」

修行? このご時世に修業とは珍しい。
今の世の中、強く成るためで有れば、薬物で人為的に精神や肉体を強化したり、武力も体の一部を改造したり、パワードスーツに乗る事で身に付ける事が一般的だ。
21世紀までは、精神と肉体を鍛える事で人間は進化できるという風潮が、右派であれば軍隊式教育に現れていたし、左派で有ればジョギングや自己啓発文化などの随所に見られた(※この時代では既に思想的な意味での右左もほぼ忘れ去られて存在しないに等しい)。
しかし、社会主義の挫折の半世紀後に当然のごとく訪れた資本主義社会の凋落、世界の混乱、各地で頻発する闘争、人口の大規模な低下を経て「人間はあんまり大したことないんじゃね?」感が世界を包み、誰も人類に期待しなくなった。
人間はそもそも単なる動物の一種であって、数多ある人間に付帯する要素の全ては、生物の目的である繁殖へのやはり単なる手段にすぎず。言わば『人類は自走式のヴァギナとペニスである』と言うのが、現代人のホモサピエンスに対する認識であり評価である。
それに加えて、現在では女子が単性生殖を行うように成り、男子は種の存在価値さえ否定されつつある。今では男性は女子を満足させるための大人用玩具の一種として社会に存在を辛うじで認められているに過ぎないという見識の学者さえいるレベルだ。

「部長はその事を知っているの?」
「ええ、それでこんな事もあろうかと、部長がニョニョ村先輩の脳内に仕込んでおいたGPS発信装置で居場所を探ってみんだけど、何処にいたと思う?」
「何処って……うーん、そんなの想像もつかないよ」
「ああ、もうこんな時間だ。続きはまた後で」



私の名前は穴掘武佐香、年齢は16歳で県立十余二高校1年生。現在病弱な叔父と二人暮らし。

「今日は君達に新しいお友達を紹介します」
騒がしい教室に担任教師の声が響きわたる。
「新しい友達って~ぱねえ!」
「友達ってペニスあるんすか? むしろペニスは友達ですか?」
「いや、ペニスが友達と言うより、友達がペニスと言った方がしっくりくるかも……」
「どっちにしろ、ペニスの付いていないような奴はもういらねーよ!」
「ペニス……ペニス……ペニスペニスペニスペニスペニスペニスペニスペニスペニスペニスペニスペニス」
「ペニス! ペニス! ペニス!」

クラスの大多数を占める女共はどいつもこいつも口を開けば、ペニス、ペニス、ペニス、ペニスのシュプレイヒコール……どんだけペニスが好きなんだろうか? 気持ち良くなるだけで有れば、何もセックスなんて、あんな重労働をせずとも、器具を使ったり、薬でも飲めばいいというのに、愚かな連中め。

「東京から転校してきたマーちゃんでーす❤ みんな仲良くしてね~」
「んだよ、女かよ、クソつまんねーな~帰れよなぁ」
「ペニスの無いなら、居無いのと一緒だよ、無視、無視」
「かえれ~、かえれ~、かえれ~!」
「はぁ? 本当に房総のド田舎民は、礼儀ってもんがねーんだなぁ、おめーら、FPSに出てくるクソゾンビレベルだなぁ~おい」
「何だとぉ! 表に出やがれ、この東京土民がぁ! お前らなんて全員足立にヌッ殺されれば良いんだぁよぉ!」
「はっ、ヤルつもりか! 千葉原人がっ!」
「ぱねえっす! ぱねえっす! ちょっと、トイレ行ってくるッす!」
教室内の妊婦達が怒り狂い暴れ始めると、メイ子が発情の兆候を見せトイレ走って行ってしまう。
「また、めんどくさい事に成っちゃった……」
ああ、もうこんなクラス嫌だ。一応ウチだって進学校だっていうのに、クラス内の単性生殖中の女子の比率が高まると、どんな大人しい学校でもこうなってしまうらしいが、それにしてもこれはひどい、ひど過ぎる。

「くそが、こうなったら戦争だぜ! って、戦争なんてやってたら、ゲームでレベル上げらんねーじゃんかよ。こちとらここ何日も収監されてて、ろくにゲームやってねーっつーのによ~ゲームやりてぇええええ。」
転校生も転校生だ。一体何なんだ? ゲーム、ゲーム五月蠅いし、高校生とは思えないくらいに幼い外見だし、収監されてたって言ってたし……何より不審なのが東京から転校してきたって言う台詞。一体何者なのか?

千葉と東京は戦争状態ではないが、東京を拠点とし、現時点で東京都議会、形骸化しているものの日本国会を支配している企業体連合(本部東京都、中央区、兜町)、と、その直轄部隊である軍事組織が奴隷として千葉県民を定期的に拉致ったり、千葉を植民地化しようと武力介入しようとするので非常に評判が悪いのだ。
殆どの東京都に住む人々が、それに加担している訳ではないが、千葉県民にそんなことは関係ない。むしろ、そういう社会的な知識を持っている、持とうとする人間はこの千葉には殆ど居ない。
だから、県内で東京都民とバレたら、普通に袋叩きにされてもおかしくないのが今の千葉の現状と言える。
もっとも、企業体連合が支配しようとしているのは千葉に限らず東京周辺の地域全体だが、嘗て彼等にとって主力の属領としていた埼玉県は、北部三郡を群馬自治区が武力制圧し、そこを群馬の傀儡政権である『内群馬自治区(首都:熊谷)』として強制的に独立させてしまった影響で埼玉県内への影響力はダダ下がりしてしまったし、加えて神奈川は易々と支配されるほど弱くなく、山梨は遠過ぎるし山越えが必要、都内でも足立=北足立連合が幅を利かせ始めているといった具合に、企業体連合の力は次第に弱まりつつあるが、今現在、仮にもこの国の首都である東京を牛耳り続けているのが彼らであるのもまた事実だ。

「野郎ども、あの腐れ土民を殺っちまえ!」
わあああああああああああああああああああああああぁ~

一人の妊婦が啖呵を切ると、遂に教室内が戦場と化した。それにしても「野郎」という代名詞は元来、男子に使う言葉なのだけれど。
まあ、どちらにせよこんな茶番に付きあってはいられない。今日の授業はエスケープして部室で研究の続きでもしよう。

私の所属している『超科学研究部』は、我が十余二高校でも特別に県から予算をもらっているエリート部活動だ。
我々は科学の力によって「超科学的」な物、例えば超能力や、UMAを再現する事を目的に日々研究し、様々な成果を上げている。
先日も超能力として有名な「サイコキネシス」を科学の力を使い擬似的に再現し、その一部の技術を兵器として転用する事で、劣勢に転じていた、江戸川河川敷戦線を膠着状態にまで押し返す快挙を達成したのだ。

「ああ~ムサカちゃん。どっかいくッすか? もしくはもうイッちゃってるですか~私は今、イッてきた所っすよ」
トイレから出てきたメイ子と廊下で鉢合わせに成る。

彼女も入学当初は学習意識も高く、爆弾やロボットに関する知識や技術も相当なものだったので、同じくストイックに勉学に勤しむ仲間としてウマが合ったし、超科学研究部に引き抜きたくなるほどの逸材だったけれど、自家生殖を始めてからは人が変わったように淫乱女に成り果ててしまった。まあ、それでも他のクラスメイトに比べれば全然マシな部類ではあるのだが……
「教室は危ないから近付かない方がいいわ、私はこれから部室に行くけど……」
「じゃあ、私もそっちに行くっす」
「うーん、しょうがないなぁ」
確かに部室に一人きりで居るのも暇なので一緒に行くのも悪くない。

超科学研究部の部室は校舎の三階から突き出したような形の渡り廊下を通り、千葉県立大学(農学部キャンパス)の敷地を跨いだ向こうに建っている旧千葉県警科学捜査研究所内にある。
この国の地方分権が進み……というか、中央政府の力が瓦解した頃、形ばかりの選挙と言う形式で選ばれ、実質、中央の政権から派遣されていた千葉の知事制が千葉県警のクーデターで倒された。
このように、知事制を廃した県は他にも多くある(関東以北はほぼそんな感じだ)し、有名な旧群馬県、現群馬自治区(通称グンマー帝国)や旧鹿児島県、現第二薩摩藩は県という枠さえも壊すなど、この国も海外諸国同様、国と言う枠は一応残しているものの、内実は古代、中世の封建制に近い状態に成っている。

そのような経緯で警察権力が一度は覇権を取った千葉だったが、元々県民に蛇蝎のごとく嫌われていた県警の樹立した政権が長く続く道理は無く、各地の住民蜂起でわずか三日で倒され構成員が皆殺しにされると、全県中が戦国時代と化した。
それでも中央に近い南葛飾と、それに並び人口の多い東葛飾、交通の要所である成田は同盟を組み、新しい千葉県として再スタートをする事が出来たが……南部や九十九里隣接地域は地元の豪族や武装組織に支配され(実際に県警によるクーデターの前というか、大昔の明治や江戸、そのもっと前から、地図上では千葉県と描かれていても、実質は一度も千葉が統一された事は無いというのが、最近の研究で解っている)今でも戦国時代のまま放置され数百年が過ぎてしまったのである。
話を戻そう。そういう経緯で県警が倒されたため、県警管轄の科捜研の建物も新生千葉県政府に接収され、政府直轄軍の持ち物と成った。
初期は軍関係者専用の施設であったが、次第に民間人の出入りも許され、研究などが出来るようになると、我が十余二高校でも、科学の授業などの実験時に行き来が許されるようになり、今日、実績のある超科学研究部に至っては内部に部室を拝領できるまでになったのだ。

 「あーら、今日は早いのね~」
 「ええ、まあ、新学期なので色々有りまして~」
 「そうなのぉ~うふふ、そういえば夏休みどうだった? おばさんなんて、夏休み無いから羨ましいわ~若いんだから、遊びもちゃんとやらなきゃ駄目よ~」
 渡り廊下で掃除のおばちゃんに話しかけられる。メイ子は部外者だが、同じ制服を着ているので特に咎められることは無かった。

「そうだ、メイ子。ちゃんとアレ巻いてる?」
「アレってコレっすか? ちゃんと巻いてるっすよ。」
メイ子はシャツの裾を捲くって骨盤矯正ベルトの様なものを私に見せた。それはメイ子の大きく成った腹部を包み込むような構造で、何本かの配線が表面に走っている。
超胎教装置……私が高校に入って2年の先輩に助けられながら初めて開発したマシンだ。母体の脳波を読み取り解析、それを胎児の脳に脳波状の微弱な電気エネルギーとして流し込む事で、母親の脳内に蓄えられた知識を胎児に落し込むという、新型の胎教システムである。
理論や性能には自信はあるマシンだが、どうしても実用化に際して人体実験が必要な為、倫理上の問題から、お蔵入りに成りかけた所を友人のメイ子が丁度自家受精を始めていたので、頼み込んで実験につきあって貰っているのだ。

「これ、暑いんすよね~、夏場はただでさえ暑いのにさらに蒸れるですし、半端無い不快感っすよ。マンコとかおっぱいの谷間とか、が蒸れて痒くなる時あるじゃないすかそういう感じっす」
「ごめんなさいね、協力感謝するわ。お詫びと言っては何だけど、あとで帰りがけに駅前で三十一アイスクリームでも奢るわ」
「アイスクリームより、ペニスクリーム! ペニスの斡旋をして下さいですぅ。ここのところ全然セックス出来なくて、イライラするんすよね~」

 胎教装置の実験を承諾してくれた頃はまだまだメイ子も実験に対して色々科学的な意見も出してくれていたが、最近はだいぶ普通の妊婦らしい事しか言わなくなった。
彼女の変わり様は、個人的に何となく寂しい気もするが、一般的な意見を言ってくれること自体は、研究者としての盲点を付いてくれる事も多く、逆に役立たったりもする……

 メイ子から装置への感想やら嫌味やらを聞いているうちに部室に着いた。
我々の部室は広い建物の中の、高校から一番近い一角にある。明りは付いていないので、今日は私が一番乗りだ。まあ、まだ放課後ではない訳だから当たり前と言えば当たり前だが。

「失礼します。」と言っても、誰もいないはず……と思ったが、先3年生の輩達が部室内に居た、というか、全員床に倒れている、一体どうした事か?
 「どうしたんですか!」
 「あっ、穴掘君……つっ遂に完成したんだよ……」
 「もしかして、未来予知システムですか!」
 「ああ、夏季休暇のうちに遂に完成できた……三年生のプロジェクトチームの皆で試してみたのだが、これはすごい……」
 
超科学研究部では、個人単位の研究の他に、大きなテーマは学年ごとにプロジェクトチームを作って研究するのが習わしだ。こうする事で単体の研究者、技術者としても、チームで仕事をする一員としても高いスキルを身に付けられるという訳だ。

現在三年生は「未来予知システム」、二年生は、先日実を結んだ「人工サイコキネシス」、そして、私達1年生の、この旧科捜研の隣にある冷凍刑務所に眠っている、受刑者を使った研究も、大詰めに差し掛かっている所なのだ。その矢先に三年生の先輩達も未来予知マシンの実験に成功した。
これは我が部のさらなる発展の予兆と言えよう。



 「えっ、そんな場所にニョニョ村先輩が……」
 「そのGPS発信機には、埋め込まれた本人の生命活動を監視するセンサーは付いていないそうだから、もう、死んじゃってるかもしれないけどね……」
 ドタドタ、ガヤガヤ
 先ほど朝のホームルームの開始を伝えるチャイムが鳴った直後、上の階から只事とは思えない物音と揺れがこの2年の教室にも伝わってきた。
何か事故でも起こったのではと先生は様子を見てくると出て行ったが、それっきり帰ってこない。その後仕方ないのでクラス委員が職員室に報告に行ったのだが……

 「本当に五月蠅いわね、上の階って……」
 「メイ子達のクラスだね……」
 嫌な予感しかしない。

「大変よ! 一年生の教室で暴動が起こったみたい、転校生が襲われたんだって!」
 メガネでおさげのクラス委員が職員室から帰って来るなり、開口一番、口にしたのはびっくりするような内容だった。
 「転校生って?」クラスの連中が尋ねる。

 「今日、東京から、転校生が来て、直ぐに喧嘩になったみたい。」
 「東京者じゃ、仕方ねーなぁ」
 「そーだ、そーだ。」
 「私達もいっちょ参戦するだよ!」
 確かに、東京都民が千葉に転校なんて自殺行為だし、普通には考えられない。何かの間違いか、よほどの事情があって来たとしか思えないが……
 「ちょっとぉ~、みんな落ち着いてよ。先生達も今職員会議を開いてる所だし、生徒は一時教室を出ないで待機だって!」
 委員長は、必死に皆をなだめようとしている。

 「気に入らないわ、いい子ぶっちゃって、亀島君もああいうのが好みなの?」
 おおっ、何だ、何だ、何なんだい? ムツミに嫉妬なんかされてしまったよ。
そんなに委員長を変な目でじっと見ていただろうか? ええ、まあ、確かに見ていましたよ。見ていましたとも、ですけどね、僕が見ていたのは委員長のメガネなんですね~。ムツミさんの事も僕は何時も変な目で見ていると思うんですけどね、やっぱりメガネを見ているわけですよ。
僕は本当にメガネをかけた女の子が好きでして、まったくもって困ったものです。とりあえず、コンタクトレンズを世界から撲滅する事が僕の使命だって最近は思うくらいですよ。
しかし、おっぱいも捨てがたいよね。むしろ、メガネに関しては、ただ其処に有るだけじゃ単なるメガネに過ぎないけど、おっぱいは、其処にあるだけで蜂蜜を塗りたっくた時限爆弾みたいに魅力的なものだからね。
メイ子に負けるのは、彼女が妊婦だからしょうがないけど、ムツミも割と有る方だしというか、結構でかいよね……いや、本当に有るのか、この女?
何かとてつもなく、どす黒い、吐き気のする様な方法で、女子は無い物を有るように見せる事が出来るらしいってどこかで聞いたぜっ、危ない危ない、危うく騙される所だった!

いやいや話が逸れた。問題はそんな所じゃない。
僕が真に言いたいのは、一応、愛の告白めいた事をだよ、僕はムツミに大会会場でしたというのに……君だって、その場の雰囲気に飲まれたんでしょうね、考えておくみたいな事を口滑らせてたのに……あまつさえ、あの後だって二人で決勝戦見に行ったり、パフェ食べたり、デートじみた事したのにだよ、特にお返事をくれないのは、プリプリ可愛く嫉妬している君の方じゃないか。
自分だけ見ていてほしいだなんて、ロマンチックな事を考えたり、嫉妬したりするんであれば、ちゃんと事前に僕を売約済みにするのが道理ってもんじゃないかな?
あっ、いえ、すみません、別に僕は怒ってるんじゃないよ、むしろ喜んで売約済みにされたいって思ってるくらいなんだよ。だからさぁ……

 「いやぁ、ごめんごめん、最近視力が下がったのかな、上手くピントが合わなくってね、つい変な目つきに成っちゃうんだな」
 「なら、わざわざ謝らないでよ」
 おいおい、釣りだったのかい? ツ・リ・ナ・ノ・デ・ス・カ?
最近ますますムツミに主導権を取られるようになってきた気がする。流石、肉人形一号を短時間で調教したムツミさんだ。侮っては痛い目を見る事に成るは確実!
 
「それにしてもね~、先輩が野島崎に居るなんてね~、びっくりだぁ」
 どうだ! くらいやがれ! 話題を変えるのは、僕の十八番さ。

 野島崎……千葉のアガラス岬という異名を持つ房総半島の南端であり、千葉の喜望峰と呼ばれる洲崎と並ぶ軍事的要所だ。

現在は千葉県政府の支配の及ばない館山を中心とする安房の豪族連合が名ばかりの支配をしているが、太平洋側の鴨川=南房総連合の襲撃をたびたび受け、無政府化し周辺はアガラス岬と同じくアフリカ南部の都市である20世紀のヨハネスブルグを思い出させるような高犯罪率の危険地帯成っているという噂だ。
ただ、この噂話も凄く前から有るものらしく、本当の所、あの辺りがどうなっているのかは千葉県政府にさえ解らないらしい。
 
「確かに、腕っ節を鍛えたいだけなら、ああいう危険な所に行けば、嫌でもパワーは付くかもしれないけど……大体の人が、その前にたぶん死ぬわね」
 何時も通りクールなムツミさん、いや、むしろ、ムツミ様だ。

本当に、最近更にとげとげしい性格に成った。ロボット部内の紅一点であった一年生の頃は、まだもう少し皆にチヤホヤされていたし、本人も今ほどキツイ印象じゃなかったが、今年に入ってメイ子が色々やらかしたり、部の代表として気を張っているうちにこんなに成ってしまった。

これは僕にも責任が全く無いとは言えない事だ。いや、責任を取るべき事なのだ。いやいや、むしろ責任を取らせて下さい、お願いします。
ムツミの赤淵メガネを見つめながら僕はそんな自意識過剰な事をしみじみ考えていた。



つづくっ!
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