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ダンまち~RPGで課金する事のつまらなさを教えてくれる作品~

皆良く知っていると思うけど『ダンジョンに出合いを求めるのは間違っているだろうか』通称「ダンまち」という作品が有る。所謂、紐アニメで在るッ!

紐(物語の中の巨乳ヒロイン?が、乳の所に紐が有る個性的な衣装を着て居る為話題に成った)が先行しすぎた作品とされ、紐だけが消費され、紐以外話題に成らない作品に成ってしまっている。

ゼロ年代初頭に東浩紀が萌要素のデーターベース消費に関して論じていたけれど、これぞ本当に萌要素だけを純粋に消費した例というか、ここまで物語性を完全に無視してキャラの衣装というか、おっぱいというか、紐だけを消費したというのは天晴れというか、消費社会もここまで来たか!時代が東に追いついてしまったのか!それだけは勘弁してくれよ~と思う次第なのだけれども、ここまで鮮やかにやられては、萌兄としてはこの場をクールに去るしかねーナと思うレベルの衝撃だった。

それはさておき、ダンまちは紐アニメで在るが……いやいや紐アニメでしかないのだけれども、どうして紐アニメでしかないのかと考える事は無駄なことではないと思うのだ。だって普通、第一話で紐!紐!紐!ってだよ、世の中というかオタク業界界隈は湧いた訳じゃないですか!

アニメが乱立しまくって、誰も全部追おうとは思ってはいない、このご時世(萌兄は必死に追っているせいか鬱病の兆候を見せている)に、第一話で話題に成るなんて最高の掴みだと普通思うんですよ。

しかし、紐以外でダンまちは話題に成らなかった。成れなかった。ここまで神に祝福されるがごとく(というか紐を身につけて居るヒロインが(ロリ)神様という設定で在るし)スタートダッシュを決めたのに、ゴール争いに全く絡めていない。これはどういう事なのか?それを考える意味はあると思うんです。



ダンまちは色々な欠点を抱えている作品ではあります。まず主人公が最近の俺強い系に倣ってチート性能とか、冒険している理由がタイトル通り出会いを求める為みたいな軽い理由(軽い理由でも構わないんだけど、この理由さえ物語の中では空気なのが問題。実際ハーレム王に成りたいだけの理由で熱いドラマに成るハイスクールDDもある訳で……)、世界設定がドルアーガの塔の2番3番煎じとしか思えない(でも同じような設定のSAO一部は面白かた訳で……)とか、そういう部分はありますが、そんなのは大した理由じゃないと思うのです。

最大の理由はダンまちの世界がRPG物そのもの(設定は階層ダンジョンだし、経験知とかレベルの概念まである、むしろTRPGそのものな世界観)なのに、RPGでやると詰んなくなる要素が入っているのが問題なのです。

さて、どの部分が詰らない理由なのか、主人公がチート能力で在るのは、だいたいのJRPGは主人公が特別な存在なので別に問題ではないと思う。また、ヒロイン達が主人公に優しくしまくるのも別にギャルゲー的な要素の入ったRPGなら普通だし、ギャルゲー要素無くても昔からRPGの勇者キャラは登場人物のだれにでも一目置かれているから、別に不自然じゃない。主人公が強運すぎて、凄くピンチの時に必ずヒロインに毎回バッタリ合って助けてもらうのも、RPGではピンチに成ると何故か不自然なほど、ストーカーかよと思うくらい助けに来る謎キャラが居たりするのでこれも突っ込みどころはあれど、そこまで致命的な事ではないと思います。

じゃあ萌兄はどの部分が糞なのかと思っているのかと言えば以下の三点な訳です。

・糞みたいなレベルデザイン
・ロールしてない……
・課金武器を真っ先に手に入れた

まず一つ目、糞みたいなレベルデザインについて……RPGゲームにはレベルデザインという概念が有って、1面ボスに当たる時には、1面ダンジョンのモンスターをこれくらい倒しているから、経験知やレベルはこれくらいで、そうなると攻撃力や覚えているスキルはこれくらいだから、ボスを歯ごたえのある敵にするにはこういうパラメーターで行こうというのをかなり綿密に決める必要が有ります。この辺がガバガバだと、全然成長してないのにボスをカンタンに倒せてしまったり、1面なのにボスが強すぎて誰も勝てなかったりみたいな事に成ってしまいます。

ダンまちでは冒頭そこまでパッとしない駆け出しの冒険者である主人公が、ひょんな事からヒロイン(紐じゃ無い方で、主人公を悉く助けに来る方)に惚れる事で能力が覚醒してしまいます。しかも経験知倍増系のスキル。これはやばい、この世界はだいたい何年くらい冒険者やって経験知とか積むと、ダンジョンの上の階層の方へいけるよ~みたいな相場みたいな感じのものが臭わされているのですが、この経験知倍増スキルのおかげでそういうレベルデザインが瓦解します。主人公は不可解な早さで成長し、ちょっと敵弱すぎだろ、ゲームクリエイターはこのゲームちゃんとデバックしてんのかよ状態に成り、ちょっとおいおいって感じで物語が進みます。

別に完全な指輪物語みたいなガチなファンタジーの世界ならば問題ないでしょうが、ここまで露骨にRPGゲーム的な内容だとストーリの進み方に関して調整不足な感じは否めません。

次に、ロールしてない……問題。ロールとは役割とか任務みたいな意味ですが、役割を演じるからロールプレイな訳です。何故ゲーム内で役割を演じるか、そりゃ現代人の小学生やおっさんが急に剣と魔法の王国でドラゴンと戦うのは物語上無理があるから……と、そういうのは物語の構成上、シナリオ面でのロールであって、萌兄が言いたいのは、ゲームシステムとしてのロールです。

解りやすく言うと、ここに三人の冒険の仲間が居るとします。一人は忍者、一人は戦士、一人は魔法使いとします。そして敵はドラゴン3体。一人ひとりが一人一殺みたいな感じで戦っても全員殺されます。この状態でどう戦うか?それがロールの概念です。忍者は弓も使えて隠れるのも上手で一撃必殺の暗殺術もあります。でも防御が紙なので、ドラゴンのちょとした一撃で死にます。戦士は大きな盾を持っているので三体のドラゴンの同時攻撃にも耐えますが、攻撃力は忍者ほどではなく、装備が重く素早く行動も出来ない為、一人ではドラゴンを倒せません。魔法使いはバリアとか、補助魔法とか、回復とか出来ますが、やはり防御力は紙です。

じゃあこのパーティーでどうやってドラゴン3体に勝つか?まずは戦士が正面に立ちドラゴンたちを威嚇して防御を固めて、全ての攻撃を自分に集中するように仕向けます。魔法使いは戦士の後方で、戦士の防御をバリアで助けたり、回復してあげたり、虎視眈々と反撃を狙う忍者の攻撃力を補助魔法で上げたりしてもいいでしょう、そして、最後に隠れて回りこんでいた忍者が一撃必殺の技で一匹づつドラゴンを仕留めていけばいい訳です。これで比較的安全にドラゴンを倒せます。

こういうのがRPGにおけるシステム面でのロールプレイと言うやつです。これが行き過ぎるとギスギスオンラインRPGに成ってしまう訳ですが、程よく各職業の住み分けが出来て居ると仲間と戦っている感じがして、とても面白いのですが、ダンまちの主人公は終始だいたい1人で戦っています。他のパーティーは大所帯ですが、主人公の所属するファミリアというギルドみたいな組織には主人公一人しか構成員が居ないのでそうなってしまう訳です。それでも途中から仲間が2人増えて3人になるのですが、連携はしなくもないのですが、各職業の長所を生かしたような連携攻撃とかでは基本無いので、一人ひとり敵を順番に倒していくみたいな感じでバトルが全然面白くありません。というか、仲間も運び屋と鍛冶屋みたいな感じなので本来戦闘要員じゃないし……


そして最後の、課金武器を真っ先に手に入れた……がこの作品の壊れかけたゲームバランスを一気に崩壊させます。最近のRPGではソシャゲーだけではなく、オフ専用のコンシューマーでも時間のない人、コツコツレベル上げが嫌いな人用に課金武器というのがあったりして、数百円払うと物語の進行関係なく最強の武器が手に入り、何の苦労も無く物語を進める事が出来ます。まあ、シナリオ重視のJRPGにはそんなにバトルは要らないんじゃぁ派の方も居るので完全には否定しませんが、それならシナリオがやたら長い映画系ゲームとかノベルゲーやればいいじゃんとも思う (というか、萌兄はチマチマ経験知稼いだり、武器集めたりするのが好きな方なので)のですが……

話が脱線してしまいましたが、ダンまちでも主人公はかなり初期の段階で紐のロリ神様から課金級のチート武器を貰ったり、その後も便利すぎる魔法を特に何の苦労もしないで手に入れられるグリモアというアイテムを偶々手に入れたり、超有能な鍛冶屋を仲間に入れたり……みたいな感じで、課金装備に課金スキルで無双するので、やれやれ、彼はゲームを楽しむ人では無いのだなぁ、とちょっとさびしくなるというか、課金厨には困ったものだぜ!とこの世界の人はみんな主人公の事見て思ってるんだろうなぁ感がひしひし感じる有様というか、実際そういう感じで反感を買って集団リンチに遭いそうに成りますが、それもお得意の強運で仲間がゾロゾロ助けに来るので、糞ゲー要素のてんこ盛りにお腹いっぱいに成ります。




という訳で、ダンまちはRPGを舞台にしているのに、RPGを詰らなくする要素で埋め尽くされているのです。キャラクターは全体的に可愛いし、エロいし、一応キャラ掘り下げ回とかもいれたり、声優も全体的に良いし、というか内田真礼が出て居るだけで全てのアニメは神アニメなので、まれいたそ可愛すぎですよ~

色々な面で平均点取れて居るのに、スタートダッシュ決められているのに・・・設定がRPGなのにRPG出来て居ない、これが最大、最悪の欠点なのです。

こういう意味で、ゲームシステムをちゃんと理解して製作されているという面でログホライズンは対象の作品と言えるでしょう。

まあ、普段ゲームをしないひとにとってはこれらの欠点はそこまで明示的ではないかもしれませんが。

ただ、別に萌兄はダンまちは糞アニメだと糾弾したい訳ではありません。システムが糞でもけっして糞ゲーとは言えないゲームだってあります。ダンまちも糞みたいなシステムを魅力的なキャラで補っているので、純粋な糞アニメではありません。作画もOPもEDも悪くありません、むしろ良い。OPは井口佑香なのか!と驚く方も居るかもしれませんが、井口はデビュー当時から年長役はああ言う声で演じて居るんですよ、というかデビューが「デジキャラットにょ」のうさだあかりですよ、まんまOPの声のトーンじゃないですか!みんな井口はロリ声だと決めつけすぎなんですよ。ええ、でも小倉唯ちゃんはロリ声じゃないと駄目だと思うんです!

また脱線してしまいましたが、そういう訳でダンまちは糞要素をその他の部分や紐でカバーしたのです。しかしそれがいけなかった。カバーしたせいでプラスマイナスゼロに成ってしまった。聳え立つ糞アニメに成る事が出来れば、皆の話題に乗る事も、語り継がれる事もあったであろうにっ、紐、紐!紐wwwだけの一発屋で終わってしまった(まだ終わってない!!)

と、たらたら思った今日この頃でした。



2015/06/27追記。

ダンまちが最終回を迎え、視聴したので追記します。

最終回はレイドボスみたいなのが唐突に表れ、主人公たちは周囲の様々なパーティーとレイド戦に挑む訳ですが、ごく序盤だけでタンクが敵を引き寄せ時間を稼ぎ、魔法使いが長い詠唱の末、大火力の攻撃を放つという、典型的なというか、スレイヤーズを思い出すようなロールプレイが行われ、レイドボスはある程度の深手を負うのですが……なんとこのボスは非常に強力な自己再生能力が備わっており、3秒くらいで完全回復してしまいます。

しかも、自己回復自体にリスクみたいなモノや、MP消費的なものは無いらしく、何度同じように大ダメージを与えても(主要キャラが大技を使っても、散々使うのを躊躇して使わなかった魔剣をつかっても)100%回復してしまいます。しかもボスは特に疲れてる様子も有りません。

そして……案の定、主人公が覚醒、一人でボスを倒して終わるという残念なラスト。ボスが少しでも皆の攻撃で弱っているみたいな模写が有ればまだ良いのですが、ボスはダメージを受けるごとに100%自己回復をしてしまうので仲間が積み重ねたものが完全に物語的に空気と化します、というか、もう、ここまでくると最初から主人公以外居らなくね?と思えるレベルの展開です。

一応、致死レベルの攻撃から、主人公を守ったメイン盾さんとか、主人公が覚醒する前の気絶中に皆が頑張って時間稼ぎしている訳なので、完全に味方が要らないと言う訳ではありませんが、本当に数合わせ程度のメンバーで大丈夫なんじゃね?最低限のステータスが有れば、もう、脇役に個性とか居らなくね?と思ってしまう次第。

やっぱり、経験知ブースト課金、課金スキル、課金武器で完全武装した重課金プレイヤーが一人いれば、無課金プレイヤーなんていなくたってどうにかなるでしょ?というザックリすぎる調整が、重課金必須の糞ゲーっぽくて最後まで徹底しているなと。

という訳で、課金ゲーが謳歌する時代に出るべくして出た作品だなぁと最終回を見て思いました。
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