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小西行長の一生 ~好きなものの話~

 ※○○な話の松っちゃんをイメージして読んでください。

 あのー、ね、小西行長って奴はね、ホンマにー、そのね、可哀想な奴なんですよ。
 だいたい、戦国大名とかね、戦国武将って、どっんなにマイナーな奴でも、一つくらいは「あー! コイツすごいわー!」みたいな、エピソードなり特徴なりを持ってるもんなんですよ。他の奴とはちゃいまっせみたいなね。目茶苦茶強いでっせーとか、頭いいでっせーとか、男気ありまっせーみたいなんとかね。
 小西にはまー無いんですよ!
 そっからまず可哀相なんですけど。

 小西は、商人のせがれなんですよね。で、まあちっちゃい頃からそこそこ出来る子やったんで、羽柴秀吉にスカウトされたんですよ。
 ただゆうても商人ですから、戦争とかあんまり得意じゃないんでね、まあ何ていうの、後方支援役というかね、味方のサポートとかを主にやってたんですね。
 合コンとかで、みんなが女の子とね、盛り上がってるときに、自分はもうその輪ん中に入らんでみんなのオーダーを聞いて廻ってる、そういう男ですよ、小西は。縁の下の力持ち的な。
 同僚のね、加藤清正とか福島正則とかはそりゃあもう、強いですから、バンバン戦ってバンバン女の子のアドレスをゲットしていくんですけどそいつらが赤外線タイムに入ってるのを尻目に小西は一人で2次会の予約をしてるんですよ!
 
 ただまあ流石に秀吉は小西の仕事の大切さをよっくわかってましたから、かなりいいポストにつけるんですね。「お前のエエとこ俺は全部わかってんねんで」と。小西の方も、そうやって自分をわかってくれる、ね、認めてくれる秀吉を尊敬してたわけですよ。「秀吉兄さん、一生付いてきます!」って。
 でね、小西には、夢があったんです。
 もうこのままいくと、あと何年かで秀吉は天下を獲ると、これは間違いないと。戦国時代はもうじきに終わると。終わった後、何がいっちゃん大事かってことを小西は考えたんですね。
 小西は、やっぱり商人の子ですから、これからの時代は“貿易”やと思っとったんですよ。海外と貿易をガンガンして、日本をヨーロッパの国とタメを張れるようにせんとアカン。そん時、貿易を仕切れんのは俺しかおらん! と。
 野望をもってたんですよ、あの地っ味ーな小西が!
 だから小西は秀吉の命令にハイハイと、そりゃあもう忠実に従ってたんですね。

 とっころがぁ! 秀吉、年取ってくるとだんだん無茶を言うようになります。
 ある日、小西を呼び出して、
「あのさぁ、そろそろ明を征服しようかとおもうんだけどぉ」
 小西ポッカーンですよ!
 はぁ? と。いやいやいやいや、秀吉兄さん! と。ちょっとそれはいくらなんでも現実的ではないというか…まあちょっとコレ、アホちゃうかと。
 ただもう秀吉、なんでかめっちゃ強気なんですよ。
「で、さぁあ、明攻めるために朝鮮に『道貸せぇ』ゆうといてくれへん」
 うええええええええ?! ですよ小西!
 無茶もええとこやないですか! そんなん言うたところで朝鮮の人に鼻で笑われますよ。「ふッ(笑) あーところで週末の合コンの件ですけどー」みたいなことになるのは目に見えてるわけですよ小西には。
 たっだ! いかんせん秀吉はもう天下人ですからね、逆らうとこっちの首が飛ぶかもしれへんわけです。
 小西は困っちゃいますよね。ここで朝鮮や明との関係がこじれて国交断絶なんてことになったら、小西の夢は、野望は終わってまうんですよ。
 これはイカンと! 小西は頑張って交渉するんですけど、いかんせんもう元々無茶なコト言われてますから、上手くいくわけがないんです。
 案の定朝鮮の人「ふッ(笑)」ですよ。「ところで飲み会どうしますー?」って。
 でこれに秀吉プッツーンきます。もう戦争やァ! ってことになってまいます。
 小西大弱り。

 ただ小西はまだ望みを捨てないんですね。
 戦争になるのはもうしゃあないと。こうなったら、もう即効で朝鮮を降伏させて、できるだけ平和な条件で講和を結んで、せめて明とは関係を壊さんようにしようと。だって勝てるわけ無いですからね。百害あって一利なしですからね。秀吉はもうアホやから、ええようにだまくらかそうと。
 朝鮮出兵のときは、小西一番乗りで朝鮮に攻め込みます。戦争苦手な小西もこの時ばかりはもうなりふり構わず攻めまくります。
 で、秀吉には「いやもう朝鮮は秀吉さんに降参や言うとりますわ」、朝鮮には「いや、ちょーっと行き違いがあっただけでホンマは仲良うしたいんでっせ」言うてね、二枚舌外交をするわけですよ。
 ただこっちにはもう勝手に攻め込んでる上に、秀吉の意志に反してる弱みがありますから、講和はなっかなか上手くイカンわけです。

 で、あのー、小西と一緒に朝鮮に行った武将に加藤清正いうのがいたんですけど、こいつがまー小西のことが嫌いなんですね。加藤は秀吉の腹心で、戦争ん時はいっつも最前線で戦ってきた奴ですから、なーんか後ろのほうでゴチャゴチャやってただけの小西が出世しとるのが気に食わんわいと。まーそういう関係やったわけですよ。
 この加藤が、小西が秀吉をだまくらかそうとしてることに薄々感付き始めるんですよ。
 小西としては加藤にチクられると秀吉に「俺、そんなこと命令してへんわボケェ!」言われますからね。そんで下手すると打ち首ですから、形振りかまってられません。小西は秀吉に、「加藤なんとかしてくださいよ、アイツこっちきてから勝手ばっかやらかしとんすわぁ」って逆にチクります。あることないこと吹き込みます。
 秀吉はこの頃にはもうアホですから、プッツーンなりまして、加藤は強制送還で謹慎です。
 
 そうこうしてるうちに明の援軍が朝鮮にやってきて戦争はもう泥沼ですよ。みんなもうぶっちゃけ帰りたいと。
 ただ小西のほうも秀吉をダマす準備が整いまして、明の外交官に「ホンマに口だけでいいですから、『秀吉さんには参りました、降伏です』って言うだけ言うてください」とお願いをしまして、日本に送り出すわけです。
 ただ、この外交官が、アホやったんですね。秀吉の前で本当のこと全っ部しゃべってまったんです。
 で、タイミング悪いことにこの頃日本で大地震が起こるんですね。秀吉の家も崩れてまいまして、そこに謹慎中の加藤が復興作業にやってきてまうんですよ。秀吉は、「おお加藤!」感動して「俺はお前に何てヒドイことしてたんや」言うて、加藤のこと許してまいます。で、加藤はここぞとばかりに小西の悪口を吹き込むわけですよね。
 秀吉はもう「小ォ西ィィーーーーー!!」言うて、ド激怒ですよ。

 秀吉はもう許さへんと、完膚なきまでに明と朝鮮を叩き潰したる! と。小西お前もう一回行けや! と。
 これでもう完っ全に明とも朝鮮とも国交断絶です。小西の夢も完全に終わります。可哀相にもう小西、生きる意味を見失ってまうんですよ。
 このとき小西の心ん中にあったのは、加藤、死ね! 秀吉、死ね! ですよ。
 小西は敵の軍に「加藤が何日に何処そこに上陸しますからそこ攻撃したら」とか、日本軍の弱点とか全部リークします。もう日本なんか負けてまえと、あと秀吉死ねと。裏切りですよもう、ばれたら確実に殺されますけどね、それしか頭になかったわけです。
 
 秀吉が死んでようやく朝鮮の役が終わりますけど、終わったところで小西の夢ももう終わってますから、何にも、モチベーションも上がらへんしね、やりたいことないわけですよ。
 徳川家康と石田三成が戦うってんで、石田が仲間になってぇ! って言うんですけど、小西としてはもう何でもいいんですよね、どっちが勝っても、俺の居場所もうないねんもんと。いいよじゃあもう参加ってことにしといてぇ。なんでもいいわもう。って。
 結局関が原では西軍について、負けちゃって、処刑されて、その一生を終えるんですね。

 可哀相やろォ! 小西!
 俺もう小ォ西ィィーーーーー! って叫びたなんねん!

 ※ここで語られている小西行長像はあくまでも私の想像上のものです。「俺の小西を何勝手な妄想で汚しとるんじゃボケがぁ!」という方、もしいらしたらご了承ください。
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テーマ : 歴史小説
ジャンル : 小説・文学

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